About 練習好きの理論

ブログ「越谷ゴルフリンクスのブログ」のブログテーマ「練習好きの理論」に投稿された記事を、過去のものから新しいものへ順番に並べています。

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練習好きの理論

2005年06月21日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論①)

越谷ゴルフです。

前回、「80:20の法則」を取り上げ、
数ある問題点のうち、重要な要因である20%部分を
解決すれば、結果が80%改善するということ、に触れました。

マジメに読んでいただいた方も多いので、

「練習したらどういう段階で、上達していくのか」のなかで、
もう少し「80:20の法則」に触れていきます。

少し理屈っぽいですが、

○練習っていったい何?
○何のために練習しているの?
○ココはどこ?ワタシは誰?(ゴルフにおいての)

についての考え方のヒントが隠されていると思います。

-------------------------------------------------

まずは、「上達の段階」をあらわす言葉で、
能や歌舞伎の世界には、「守・破・離」という言葉もありますが、

もう少し学習者向けにやさしく段階を説明したものに、
教育学者トワデルが第二外国語習得のために唱えた
「学習の五段階」を紹介します。

①Recognition (理解)
②Imitation (模倣)
③Repetition (繰返し練習)
④Variation (応用する)
⑤Selection  (質疑応答)

トワデルは、
この段階をふんで、自分の言いたい事を言ったり、
習った文法を使って自由に話せるようになる」としていますが、
外国語に限らず、ゴルフも、技能の習得という意味では
全く同じだと思いますがいかがですか。

各段階がどういうものかは今回はさておき、

○ここで、「80:20の法則」を念頭において
考えていただきたいのは、

重要な20%部分の問題点を「知る」ことができた人でも、
次の段階である、実際にできるようになるために「行動」に移せる人は
さらに、20%の人に絞り込まれるということです。

つまり、実際に、できるようになるのは、
20%のなかのさらに20%、ゴルファー全体でいえば3%から5%ぐらいの人。

ゴルフでシングル入りを目標としている人は多いでしょうが、
実際にシングルと言われる実力者はやはりゴルファー全体の
3%ぐらいでしょう。

えっ!そんなに少ないなら自分には無理ですって?

とんでもない!
それだけ貴重だから、賞賛され、尊敬され、目標にされるし
みんなそこまでうまくなりたい、と思い、
練習するんですね。

大切なことは、
実際にできるようになるために「行動」に移せるかどうか、
にかかっているわけです。

やれば、いつかできます。
しかし、
やらなきゃ、いつまでもできません。

(・・・ただ漠然と、うまくなりたいと思うだけでなく、
実際にゴルフクラブを振ることがうまくなるには必要だと、
ゴルフ練習場にいると特に思うのです。

そして、思いつき、行き当たりばったりでボールを打つのでなく、
うまくなるために必要なものはなにかを考える事。
できるだけ無駄のない効果的な練習をすること。
そういう環境をつくりたいと越谷ゴルフは考えます。)


○トワデルの学習の5段階のステップアップの時には、
通過試験というか、見えない「壁」があります。
「壁」を乗り越える状況は、
「練習の効果を実戦にいかすには⑤」を参考にしてください。

○「練習したことがなかなか実戦に生かせない」という人は、
学習の「③繰返し練習」の段階から
「④応用」という実戦のコースの様々な状況のもとで
使えるものになったかの通過試験を受けている人です。

「③繰返し練習」の部分は、越谷ゴルフで
あなたのゴルフライフに最もお役にたてる部分ですが、

一回や二回、「壁」にはねかえされても、
くじけないでもう一度③に戻ってきてください。
きっと、つぎはうまくいきますよ。
我々もできる限りの応援をします。

-------------------------------------------------------------

冒頭の、
○練習っていったい何?
○何のために練習しているの?
○ココはどこ?ワタシは誰?(ゴルフにおいての)

についてのヒントは見つかりましたか?
ご意見・ご感想をもしよろしければ

koshigayagolf@mbn.nifty.com
までお送りください。

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2005年07月05日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論②)

越谷ゴルフです。

「潜在意識」「80:20の法則」「学習の5段階」「壁」・・・

これまで上達を願うゴルファーが知っておくともっとゴルフが楽しくなる
(応用すると、飲み屋でも使える?)
いくつかのテーマに触れてブログにアップしております。
---------------------------

「数打てばうまくなる」を考えてみます。


ゴルフで例えるのは露骨すぎる(?)ので、スケートで例えます。

ここに、スケートを始めたばかりの男の子がいるとしましょう。
彼は、スケートの練習で、最初は転んでばかりです。

もし、「練習」が、カラダに覚えさせる「習慣形成」のために
同じ動作を繰り返す事、だけを意味するのであるならば、

彼は、転ぶ回数のほうが、うまくすべる回数より多いので、
この男の子はスケートで転ぶ名人になってしまうでしょう。

しかし、彼は特に教わることはなくても、
練習を積み重ねると、だんだんうまくすべる回数が増えてきます。

何故か?

あるいは、何が、彼をうまくすべるようにさせたのか?

----------------------

スケートで転ぶとカラダが痛いです。
でも、ゴルフでミスってもカラダは痛くないです。

痛いので「挑戦」という言葉がスケートではよく合い、
ゴルフでは忘れてしまいやすい感覚なのですが、

「挑戦」あるいは、「試しにやってみる」、「TRY」という言葉、
「学習の五段階」でもそんな部分がありますが、

①まず一番目の大切な部分として、
スケートの男の子がうまくすべるための練習には、
今まで自分の実力ではできなかった事を、できるようにする事へ
「挑戦」する気持ちがあった。ということですね。

(別に目新しい話でなくてすみません。誰でも既に知っている事です。
しかし、これ抜きに上達はありえません。)

これは、
ゴルフでは、一球一球、考えながら、丁寧に打つことにつながります。


では、もう少し深く、考えて

スケートの男の子が、
くりかえし「挑戦」するエネルギーの源は一体、何でしょう。


さて・・・引き伸ばさないで結論からいうと、

男の子をくりかえし「挑戦」させたものは、

②「うまくすべりたい!!」という意気込みや熱意、つまり感情や願望が、
男の子を「挑戦」という行動に移させました。

あるいは、女の子にモテたいなど「うまくなりたい理由」
があったのかもしれません。


別にスケートなんか滑れなくてもいいやと思っている男の子なら、
「挑戦」はしないし、仮に一度「挑戦」してみたとしても転んで痛かったので
「練習」はしないものです。


「数打てばうまくなる」のではなくて、
「うまくなりたいという気持ちが、結果としてうまくさせる。」
というニュアンスが伝わりましたでしょうか。

まず、「自分がどうしたいのか」からはじまっています。
それを意識している、していないに関わらず・・・。

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次回は、
じゃあ、「練習って一体なんなの?」という疑問もありますので、
「うまくなりたい気持ち」をもう少しに明らかすることによって
考えていく予定です。


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2005年07月07日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論③)

越谷ゴルフです。

前回、「数打てばうまくなる」について考えていくなかで、
「うまくなりたい気持ち」や「練習って何なの?」
という要素をとりあげました。

この要素が今回のテーマです。

--------------------------
●ゴルフがうまくなりたい気持ち・・・(熱意レベル)

レベルA(2.0p):ゴルフがうまくなれるなら、
どんな苦労や犠牲もいとわない。
他人からみるとゴルフバカ。

レベルB(1.5p):ゴルフがうまくなりたいので、
多少の苦労や犠牲は仕方ないとは思う。
ゴルフ常識人。

レベルC(1.1p):ゴルフがうまくなりたいけど、
そのために飲みに行けなかったりするのはいやだ。
ゴルフ一般人。

レベルD(1.0p):ゴルフがうまくなればいいなあ、とは思っている。
ゴルフはおつきあいな人。

レベルE(0p):ゴルフなんて別にうまくならなくていいよ。
ゴルフやりたくない人。

・・・ゴルフがうまくなりたい気持ちの大きさ、情熱の度合いを
仮にポイント化してみました。

●ゴルフの練習とは・・・(考え方レベル)

レベルⅠ(2.0p):練習は大好き。練習はうまくなるための手段で
あくまで目標はうまくなることである。
練習を続けていればいつかはきっとうまくなる事を信じて疑わない。

レベルⅡ(1.5p):練習自体が好き。どちらかというと
練習することが手段というより目的かも。

レベルⅢ(1.0p):練習は運動。疲れるけど体力維持と割り切っている。
練習してもなかなかうまくなるものではない。

レベルⅣ(0p):練習しなきゃなあ、とは思っている。あるいは、
私には練習の必要はないと思っている。

レベルⅤ(▲0.5p):練習なんて嫌い。疲れるだけじゃん。
うまくなるとは思えないし。

・・・「練習とは・・・」という絶対定義は、哲学迷路にはまりそうなので(笑)
今回は省略させていただいて、結果として導き出した、
「で、結局あなたにとっての練習とは一体なんなのよ」
「練習をどのように考えているか」
という人それぞれの相対的な部分を分類して、
仮にポイントをつけてみました。

ミソは、
考え方の事なので、「マイナス思考」の場合は、
マイナスポイントをつけてあります。

マイナス思考の人は、
自分がマイナス思考であることに気づいていない
ケースがほとんどなので、他人の客観的な意見も参考にして、
自分の考え方レベルを知ってみてください。

--------------------

ここで、
大ベストセラーとなった「バカの壁」の理論(Y=aX+b)を
使ってみます。

練習によって得られる成果をYとし、
係数aに、この「熱意レベル」と「考え方レベル」、
変数Xに、練習量、
定数bに、道具、体力、経験、技術など変化の少ない要素
(今回は考慮せず、0p))として、

練習によって得られる成果=
(熱意レベル×考え方レベル)×練習量+(その他変化の少ない要素) 

という式をつくってみましたが、いかがですか?
(熱意レベル×考え方レベル)が練習の質をあらわすことになります。

実際は、ここまで単純ではないでしょうが、

熱意レベルA、考え方レベルⅠの人が100球練習した成果は400
熱意レベルD、考え方レベルⅢの人が100球練習した成果は100

口先で熱意がどんなに高くても、
本音の考え方が低い人は成果0。

「練習してもうまくならないじゃないか」と
ネガテイブな考え方を持つ人は成果がマイナスになるので

同じ100球練習しても成果に違いが出てくる理由や
練習してるのにうまくならない理由が
このあたりにあると思います。

自分のゴルフに対する熱意や考え方をもう一度見直してみると、
おもしろい分析ができると思うのですが・・・。

--------------

(反省)

文字数多すぎました。

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2005年12月05日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論④)

越谷ゴルフです。

「スコアの現実⑩」で、
事件は会議室で起きているのではない。現場で起きているんだ!
を少しひねって、
ゴルフコースという現場では理論は役に立たないという表現をし、
結局「必要なことを行動すれば結果は出る」ということを述べました。

つまり、
「ゴルフができる人は具体的にどんな行動をとっているか」

これを研究した理論があるので紹介しておきましょう。
逆に言うと、練習場という会議室的な場所のほうが
こういう分析は向いているのです。

1970年代にハーバード大学のマクレランド教授が、
アメリカ国務省から依頼され、外交官の業績格差についての
調査、研究をしたもので、

「業績の高さと学歴にや知能にはあまり相関関係はない。
 しかし、高業績者にはいくつかの共通の行動特性がある。」

という報告をしており、これを、「コンピテンシー理論」 と
いいます。

コンピテンシーにおけるゴルフマネジメントは、
ゴルフにおける高業績者が何をしているか、のあくまで具体的な
行動そのものをみていくことになります。

この理論をあなたの会社の人事部が採用しているかもしれません。

従来の、能力主義人事制度の評価基準では、
「○○することができる」という評価項目をクリアーしていけば
実績を残していなくても資格を多くとっていけば
潜在的な能力があるとして昇進していたのですが、

コンピテンシーにおける人事評価では、
「高い業績を残すために、具体的に○○しているか」
というプロセスにも焦点をあてて人事評価しています。

つまり、普段の何気ない行動まで問われているのです。

「具体的に○○している」というモデルは、
あらかじめ高業績者に詳細なインタビューを行い、つくられます。

コンピテンシーを「評価基準」にした場合は、
営業職を例にあげると、
「なぜそうなったのか」というプロセスが明確になります。
どんな「行動」が不足していたか、違っていたか、といった部分が
把握しやすいので、次に高い営業成績を残すための
「行動基準」にもなるのです。

ゴルフでも、コンピテンシーを評価基準として
「自分が何をしているか」知るために使え、
「行動基準」として「何をすればいいのか」
を知るために応用できることでしょう。

これが、「必要なことをやっているか」の部分であり、
高業績者に共通するコンピテンシーモデルを知ることが
「うまくなるには何をすればいいの?」
への第一歩となると思います。


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2005年12月08日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑤)

越谷ゴルフです。

この章では、ゴルフのスコアアップに役立ちそうな
ゴルフ以外の他分野の「理論」を紹介しております。

お断りしておく必要があるのは、
「人間は感情の動物」であると言うことはあっても、
決して「人間は理論の動物」とは言われることはない、
ということ。

これはどういう意味かというと、
人間が様々な行動をとる前にその行動をとろうと決断し、
選択する理由はいつも「感情」である、ということです。

つまり、「感情」で行動を決定し、「理論」はその行動の正当性を
理由付けするために使われているのです。

ゴルフが上手くなる為に最も必要なものは、
「うまくなりたい!」と強く思う「感情」であり、この「思い」が
強い人ほどゴルフがうまくなっているというのが本当のところでしょう。

重要度としての理論はその次で、上手くなる効率をあげるには
役立つでしょうが、結果としてゴルフがうまくなるとすれば、
あくまでその人が、「どういうゴルフをしたいか」
「どんなゴルファーになりたいか」の中でも特に、
その気持ちがどれだけ強いかにかかっていると
言い切ってよいでしょう。

この「思いの強さ」は、
ゴルフがうまくなる栄養素に例えるならば、
実際にカラダをつくる主成分である、たんぱく質や脂肪や
でんぷんに相当するものです。

そして、一番重要ではないが、上達を助けるものとして
「理論」をあげましたがこれは、
栄養素で例えると、ビタミンCやミネラルといった
カラダをつくる主成分ではないが、生体を維持するために、
あるいは調子を整えるために必要なものである、と
解釈して、「理論」の重要度を位置づけてもらえればと思います。

そうすると、巷に出回るゴルフがうまくなるノウハウだけでは、
絶対上達することはできないというのがわかりますか?

ノウハウとは、
ここでいう理論の一種なので、このビタミン剤的なものが効く人というのは
すでに「ゴルフに対する上達の気持ち」が強くできあがっている人であり、
そうでない人には意味をなさないという事もお分かりいただけるでしょう。

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前回の「コンピテンシー理論」は心理学というより、
理論として分類すると、人類学や人間行動の理論です。

今後、心理学の偉い人だけでなく、人類学的など異分野の偉い人にも
もっともっとゴルフを研究し、意見を出して欲しいと願うのですが、
そうするとゴルフで結果を出せる人がもっと増えると思います。

まだ優秀な人にそんな奇特な(?)方は少ないです。

そんなわけで、このブログでは、引き続き、他分野の理論に
もうしばらくいろいろな方向性を探っていきたいと考えております。


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2005年12月11日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑥)

越谷ゴルフです。

「コンピテンシー理論」 までいかなくても、
もう少し応用しやすい理論として、
「ベンチマーキング」 という言葉は聞いたことはありませんか?
ベンチマーキングとは、「他者の優れた手法を学ぶ方法」です。
1970年代に、ゼロックス社が80%占めていたコピー機市場が
当時日本企業のコピー機の進出に圧されてシェア10%まで落ちた時、
ゼロックスがライバルである日本企業を分析して業績を回復させました。

その内容は、日本企業の分析の中でゼロックスは在庫量が多いことに
気づき、その在庫量を減らすために異業種ですが在庫管理に優れた
LLビーン社の倉庫内業務プロセスを分析しコストダウンに成功、
ゼロックスの生産性を飛躍的に改善して超優良企業になったのです。

で、ベンチマーキングのすすめ方ですが、

①まず、自分の強みと弱みを分析し、よく知る。
②競争力を向上させるために最も効果的な部分を選定する。
③その改善すべき部分について、誰をお手本とするか決定する。
④相手先を分析する。
⑤相手先とのギャップを分析する。
⑥改善目標を設定する。
⑦改善のための行動をとる。
⑧その結果を評価する。

という順序ですすめます。

ゴルフの場合でもスコアメイクの部分だけでなく、
スイングのビデオ分析の中で、ダウンスイングの入り方の角度など
詳細に一コマ一コマプロとのスイングの比較をすることは
同様の効果が期待できるでしょう。

ベンチマーキングも、結果が出ている人のプロセスに注目している点では
コンピテンシーと同じ考え方です。

自分のゴルフの品質を良くするためには欠かせない手法と
いってよいでしょう。

ただ、大切なことは、
1.「誰をベンチーマークとするか」を決定するのはあなた自身であり、
2.「改善するんだ」という強い意思と、
3.「継続的な効果測定」の三点。

これなくしては効果がないのは、前回申し上げたとおり、
理論全般に言えることですね。

それが適うなら、
ベンチマークを超えることも可能でしょう。

健闘を祈ります。


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2005年12月12日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑦)

越谷ゴルフです。

一番大切な理論として(?)
「コンプライアンス」を挙げておきましょう。

直訳すると、「法令や規律の遵守」という意味になりますが、
コンプライアンスがないゴルファーの多いこと多いこと・・・。

これがもし企業なら、
不正利益供与、セクハラ、損失隠し、情報漏洩、
食品表示法違反、環境問題への対応、
金融商品販売の説明義務違反・・・・・・

場合によっては、一発で企業の信用を落とし、
ビジネス社会から追い出されて倒産してしまいます。

「ゴルフは遊びでやってるから関係ないよ」

もしそうお考えならば、いずれゴルフ社会から追い出される
おそれがありますので覚悟しておいてください。
あなたが判断するのではなくて、周りがあなたを追放します。

これは企業が、じゃなくて、あなたが、
末永くゴルフを楽しむために不可欠な部分です。

会社の場合は給料をもらいに行っているのだから、
イヤイヤでもコンプライアンスを遵守するでしょうが、
ゴルフの場合はお金を払ってプレーします。

だから、甘くなっていいかというと、むしろその逆で、
好きでゴルフやっている人、ゴルフをこよなく愛している人ほど、
「ルールやマナーを守れない奴らは迷惑だからゴルフをするな!」
というのが本音です。
より厳しい社会ともいえるでしょう。

どんなに口先で立派なことをいっても、
技術があっても、経験長くても、
実際にコンプライアンス遵守しない人は
相手にされなくなりますので注意しましょう。

例えばほんの一例ですが、
スタート時間に遅れることは、
営業のアポイントに遅れることと同じ。
商談失敗で以後出入り禁止となるようなものです。

なぜここで、こんな話を持ってきたかというと、
「ゴルフがうまくなりたい」という気持ちの本質は、
もしその気持ちが本物ならば、
「ゴルフが大好き!」「ゴルフをこよなく愛する」
の部分につながっていくからです。

もしその気持ちが本物でないならば、
あまり感じない部分なので、
「ゴルフがうまくなりたい」気持ちの度合いをあげるとしたら
そのために必ず知っておいて欲しかったからです。
というか、そこを感じなければあなたのゴルフ品質が上がらないし
うまくなりません。

「コンプライアンス」

もしかしたら
あなたのゴルフに一番必要な理論かもしれません。


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2005年12月18日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑧)

越谷ゴルフです。

TOC(Theory of Constraints :制約条件の理論)
という言葉を聞いたことがありますか?

イスラエルの物理学者、エリヤフ ゴールドラット博士が
企業小説「ザ・ゴール」 で生産管理の理論を
わかりやすく提唱しています。

メーカーの場合、「原材料仕入」→「製造工程1」→「製造工程2」→
→「検査」→「輸送・物流」→「販売」
といった業務プロセスがあるのですが、

TOC理論によると、
全体の製品供給量は、各プロセスのなかで、最も能力の低い部分の
プロセスの供給能力に制約されるといったものです。

例えば、「製造工程1」の生産能力が1日5000個あったとしても、
「製造工程2」の能力が1日3000個、「輸送」能力が1日2000個ならば、
全体の製品供給能力は一番能力の低い工程の1日2000個に
なってしまいます。

この一番能力の低い部分を「ボトルネック」といいます。

さて、
あなたのゴルフスコアメイクにおける「ボトルネック」は何でしょうか。

例えば
プロ顔負け300ヤードのドライバーの飛距離があっても、
子供の頃から父親のパット練習機で鍛えた最高のパット感覚を
持っていても、バンカーやアプローチが大の苦手で
トラウマを抱えていて初心者並みである、

としたら、製造されるスコアは一番能力の低いプロセスに
制限されてしまうということになります。

また、
スイングメイク自体を「テイクバック」→「トップ」→「切り返し」・・・
という一連のプロセスで捉えてみたらどうでしょう。

どこかのプロセスに重大な問題、悪癖があって
ボトルネックとなっているのに気づいていないとしたら、
どんなに頑張ってもスイング全体がよくならない、
ということにもなりかねません。

・・・・


TOC理論で大切なことは、
ボトルネックに注目し、制約条件になっているプロセスの
能力を引き上げることなのですが、

TOC理論の究極の目的は、
ボトルネックを目の敵にしてボトルネックにやっきになることではなくて、
「限られた予算や時間といった資源で最大の生産性をあげること」
なので、

そういった「予算や時間といった資源をどう分配するか」
と常に全体を見て最適化を図ることを忘れてはいけません。
ここは陥りやすい部分です。

それを踏まえると、必要な練習の方法、練習時間の配分など
効率のいい練習方法や練習メニューが見えてきます。

そして、ひとつのボトルネックが解決すると終わりいうわけではなく
今度は別の部分がボトルネックになります。
つまり、ボトルネックは移動するものなのです。

しかし、
ボトルネックを中心とした「部分最適化」だけにアタマを囚われるのでなく
常に「全体最適化」を念頭においているならば、ボトルネックが移動しても
慌てることはありません。

クラブセッテイングも同様ですね。
飛ぶドライバーを入れたらスプーンが当たらなくなった、なんていうのは
ボトルネックに囚われて「全体最適化」を忘れていた例です。

限られたお金と時間と体力を有効に使いましょう。


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2005年12月24日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑨)

越谷ゴルフです。

セブンイレブンで有名な「単品管理」をあげておきましょう。
「タンピンカンリ」として世界中の小売業が注目する考え方なので、
聞いたことがある人も多いでしょう。

一般的に単品管理というと、
「POSシステムを使って、常に売れ筋商品を把握し、
販売戦略にいかす販売方法」で、
在庫管理や仕入計画といった「管理の道具」であり、
「分析のための方法論」のことを意味します。

例えば
「肉まんが昨日3個売れたけど今日は5個売れた」
POSを使えば本部でもそれがすぐわかり、管理面では
いろいろなデータがすぐとれるので、

「昨日より売れてよかったですね!では明日は
8個仕入れておきましょう。」
となる訳です。


しかし、セブンイレブンの「タンピンカンリ」の場合は、まず、

「なぜ、昨日より2個多く売れたか」
その理由をまず考えます。

もしかすると、テレビで肉まん特集をしていたのかもしれません。
特別気温が低かったのかもしれません。
工事現場が近くにあって、休憩時間に
職人さんたちが買いに来たのかもしれません。

で、それを踏まえて
テレビでの肉まん特集が売れた要因だと「仮説」を立てたなら、
今日のテレビ番組表をみます。今度はチーズケーキ特集です。

だとすると、
今日の仕入れは肉まんではなく、チーズケーキになります。

本当のところはわかりません。

昨日売れていないチーズケーキを仕入れるのは迷うところですが、
でも、あえてチーズケーキを一番目に付く商品棚に並べて
本当にテレビ番組だったのか「検証」していくのが
セブンイレブン流です。

失敗することもあるでしょうが、
最初は一商品で「仮説」と「検証」する経験を積み重ね、
だんだんとその手法を他のいろいろな商品に幅を広げていきます。
そうやって一商品一商品ごとに売れ筋を管理し、
ひいては全体で売上をつくりあげるための思考習慣や行動手法が
セブンイレブンの「タンピンカンリ」であり、
一般にいう、「単品管理」とかなり違うところです。

つまり、POSでデータを集計することが問題ではなく、
POSで集計されたデータをどうみるか、が問題になるのです。

ちなみに同社の人事考課は、
「データをみて次にどう考えてどう行動したか」だそうですが、
ゴルフの場合もこの考え方は大いに参考になるでしょう。

今回のスコアがたまたま良かった、だから次回も良い、
とは限りません。

「なぜ、今回のスコアが良かったのか」を考え、
さらにスコアをよくするには何をすればよいか仮説を立て、
それに基づいて練習し、
次回のラウンドで検証することは大切なことです。

また、
まんべんなく14本全てのクラブを練習するのもいいでしょうが、
まず1本のクラブ、つまり「タンピン」を究め、
他のクラブに応用していくのも一つの方法でしょう。

例えば、地面を浅く広く掘れば、
近年の価値の低い化石を多く見つけることはできるでしょうが、
はるか古代の非常に価値のある重要な化石を見つけるには、
たとえ小さくとも、とにかく、その年代の地層に達するまで
深く掘らなくては見つかるわけはありません。

深く掘らなければその地層の存在すらわからないのです。

そしてその地層が見つかれば、
だんだんと穴の大きさを拡げていけばいいのです。

「仮説と検証の繰り返し。そして
単品を究め、だんだんとその幅を拡げていくこと。」

分野は違いますが、
結果を残す手法としてセブンイレブンが証明しています。


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2005年12月27日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑩)

越谷ゴルフです。

ゴルフは調子のいいときが続いたり、
悪い時が続いたりします。
つまり、調子は循環するものなのですが、

この循環のメカニズムを、残念ながら(?)ゴルフではなく、
「景気や経済」の分野で理論にしたのが
シュンペーターの「景気循環の理論」 です。

シュンペーターは、キチンの景気循環(40ヶ月)や
ジュグラーの景気循環(7~10年)や
クズネッツ(20年)やコンドラチェフ(50年)といろいろな視点から
捉えられていた循環理論について、

特に、その循環のプロセスや循環がおきる要因について
スポットをあてています。

・・・

ゴルフの場合、新しい技術、スイングを覚えた時や、
高性能の道具に買い換えた時など、
すぐ結果が出る場合もありますが、
逆に調子を落とすことも多いです。

このあたりをシュンペーターが景気や経済についてですが
表現するには、

「景気循環の本質は、企業家の革新であり、
革新による経済の撹乱作用が均衡状態に回復した時、
新しい価値体系と大量の生産物が生まれる。
この景気循環の繰り返しにより資本主義経済が発展していく。」
としています。

つまり、
「循環は、革新による自律的な変化による現象によるもの
であり、外的な要因ではない」という考えを導いています。

キーワードは「革新」です。

さてあなたのゴルフに「革新」はあるでしょうか。

もし「革新」があると自信をもって言えるならば、調子が悪くても
いつかは上向く時期がくると、もしシュンペーターがゴルフを語るならば
そういうでしょうが、
「革新」がないとすれば、それ以上良くならないかもしれません。

-------------------------

・・・どちらにせよ、これだけは言えます。

「下げ調子の局面で、その人の真価が問われる」ということ。

優秀な株式デイーラーほど、株価下降局面で、
できるだけ損失が出ないように踏ん張ります。

ゴルフでも、やはり大切なことは、
多少調子が悪い時でも、
逃げたり投げ出したりしないで、踏ん張ること、ですね。

少なくとも、ゴルフの場合は、
コンドラチェフのいうように循環に50年ということはない
と、思いますので(汗)


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2005年12月30日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑪)

越谷ゴルフです。

ゴルフ社会は、参加者がマナーを守ることを前提に存在し、
もしがマナーを守らない参加者が今後増えていくとしたら、
ゴルフは消滅してしまうかもしれません。

で、現実はというと、
マナーを守る人と守らない人が混在しているのですが、
その状況と、ゴルフの将来を、ノイマンの「ゲーム理論」 で
考察してみましょう。

ゲーム理論は、
「複数の意思決定主体が、相互依存の関係にあるときの、
意思決定に関する理論」で、「協調」と「裏切り」をあげた
「囚人のジレンマ」の例話が有名です。

不確実な状況下でどのように行動するのが最終的に一番よい結果を
もたらすか、を考える方法なので、今回紹介しましょう。

今回のゲームでは、
ゴルマナ鳥という架空の鳥類の種族繁栄を例にします。
ゲームにはルールがあります。
ルール1:ゴルマナ鳥が子孫をつくるには、
    オスとメスがチョメチョメする必要がある。
ルール2:ゴルマナ鳥の子供を育てるには、
    オスとメスが両方で育てないと死んでしまう。

さて、ゴルマナ鳥にも「誠実」な鳥と、「浮気」な鳥がいるのですが、
次の組み合わせのうち、もっとも多くの子孫を残すことができるのは
どれでしょうか?

A:「誠実」なオスと「誠実」メスで合計4匹の子供をつくる。
B:「浮気」なオスが「誠実」なメスと2匹、その他に「浮気」して
 4匹子供をつくり、 合計6匹の子供をつくる。
C:「浮気」なメスが「誠実」なオスと2匹、その他に「浮気」して
 4匹子供をつくり、 合計6匹の子供をつくる。
D:オスもメス「浮気」して、それぞれ別に4匹づつ子供をつくり、
 合計8匹の子供をつくる。

---------------
正解は、A。
生れる数は4匹で一番少ないですが、4匹成長することになります。

BとCは、6匹生れるのですが、
成長するのは夫婦の間に生れた2匹だけになります。

Dは、生れるのは8匹と一番多いのですが、
夫婦の間の子供ではないので、全て死んでしまいます。

で、ここで考えていただきたいのは、BやCのケースで、
自分が「誠実」で、相手が「浮気」した場合、私もと自分も「浮気」すると、
Dのケースになってしまいます。ここはくやしいでしょうけど、
自分のストレスは大きいのですが、浮気を踏みとどまったほうが
最終的に良い結果が得られるということ。

そして、Dのケースは、「浮気」してチョメチョメしてる時は
気持ちよくてラクで、一見一番良い結果を手にしているようですが、
最終的に自分の首を絞めて種族絶滅の危機を迎える
ということ。

・・・
何をお伝えしたいかもうわかりますね。
ここでいうゴルマナ鳥とは誰のことで、
子供とは何を意味しているのか・・・。

ゴルマナ鳥の残す子供の数は、幸福とか満足の大きさを表します。


ゴルフも他ゴルファーと何らかの関わりがあるスポーツです。
自分がマナーを守って他の人がマナーを守らない場合は
非常に気分が悪いものですが、だからといって、自分も
損だからマナーを守らない、とすると、
このゲームはこれからどういうことになるのでしょう。

ゴルフというスポーツの繁栄を心から願います。


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2006年01月04日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑫)

越谷ゴルフです。

ゴルフに「戦略」とか「マネジメント」という言葉を使うなら、
知っておいていい異分野の研究家に
ピーター.F.ドラッカー という人がいて、
「知識」と「情報」について次のように述べています

現代社会は知識と情報にあふれ、それをいかに整理し、
自分で使えるものにできるか、が
勝ち組(成功者)や負け組(失敗者)といわれるもの
の分け目になっているのですが、

ドラッカーは、これを、「資本主義社会」の次の社会、
つまりネクスト・ソサエティ 、ポスト資本主義として、
「知識社会」の時代が来るとし、
今はその過渡期であると表現しました。

「知識社会」とは、
全ての人がいろいろな情報を手に入れることができるが、
それをいかに有機的に結合させたり連結させたりできるか、
が問題になり、高度に競争的な社会といえるでしょう。


このドラッカーに思想を受けてさらに、
「知識」をどうやって整理するかの部分について、
「ナレッジマネジメント 」といい、IT技術の分野では、理論として
さらに展開しています。

ナレッジマネジメントとは、
知識、情報をさらに単なるデータである「形式知」と
経験やノウハウといった「暗黙知」に分類して、そして
両者を循環的な転換、結合によってさらに高度な知識の
創造を図る方法です。

・・・要するに、どうやって頭の中を整理するかということですね。

で、ゴルフの場合はどうかというと、やはり
雑誌やインターネットで、雨上がりのタケノコのように
次々と新しいスイングノウハウや理論、そして新しいゴルフ用品が
世の中にでているので、「知識」や「情報」は巷にあふれている
状態です。

例えば、ゴルフシャフトをあげると、
ドライバーがパーシモンヘッドの時代は
シャフトも全てスチールで、X S Rぐらいしかなく、
それをどう使いこなせるかが問題だったのですが、

現在ではシャフトだけとってみても非常に多くの種類があり、
さらにヘッドも進化しているので、シャフトとヘッドの組み合わせ
まで考えると選択肢は無限といっていいほどで、
そしてその道具に合わせてスイング理論も変化しているので
ゴルフにおいても知識や情報をいかに整理できるかは
大切な問題といえるでしょう。

・・・大変ですね。

しかし、忘れてはいけないことがあります。。

それは、
重要な事は「知識」を集めることではなく、
「知識」をどう使いこなすか、の部分で、
与えられた条件の中で「いかに使いこなすか」を考える
必要がある事は、今も昔も変わっていないということ。

この理論もうまく使いこなしてください。


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2006年01月07日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑬)

越谷ゴルフです。

ゴルフ道具を選ぶのに知っておきたい理論に、
フィリップ コトラーの「マーケティング戦略」 があります。

理論の内容は、「ブランド」とか「暖簾(のれん)」についてですが、
今回は、消費者としてではなく、メーカーの立場として
我々消費者にいかに買ってもらおうか知恵を絞っているか
をみてみましょう。

ゴルフ用品は、ブランドイメージによって売上高が大きく上下します。
逆手にとるつもりはないですが、メーカーのブランド戦略を知ることは
消費者である一般ゴルファーにとって有益なことだと思います。
コトラーによると、ブランド戦略の、メーカーとしてのメリットは、

①ブランドが認知されると、販売の広告宣伝費が抑えられる。
例えば、ゴルフクラブが売れたら同じブランドでウエアなど。

②ブランドで選ぶ消費者が多いので、流通業者に対しても
優位にたてる。

③ブランド商品は、高品質とイメージされ、競合商品より
高い価格が設定できる。

・・・ブランドは、名前であったり、マークやロゴやデザイン、
あるいはそれらの組み合わせなのですが、
その商品に、イメージという付加価値を与えます。

例えば、Nike社は、
「我々はスポーツ用品を売っているのではなく、
Nikeを使うという経験を売っている。」と公言しています。
これは、まさにブランドというものを知り尽くした言葉。

トッププロと使用契約を結び、そのプロが活躍することは
Nikeの活躍を「イメージ」させます。別にゴルフに限りません。
また、今回たまたまNikeですが、Nikeに限りません。

ブランド戦略におけるキーワードである「イメージ」とは、
理屈ではなく感情です。だから、
我々消費者がどんなに理性的であろうとしても
ついつい商品を手にとってしまいます。
感情に訴えられたら勝てません(笑)。

ありえないことですが、
もし、ゴルフショップにある商品の全てのブランドマークが
マスクされてわからない、もともとこの世にブランドというものが
存在しないとするならば、我々は、別の基準で商品を見定めます。
例えば、造りがいいとか、サイズが合っているとか、
ブランドだけに目を取られると忘れてしまいやすい部分です。

今回お伝えしたいのは、
ブランドは確かに我々が商品を購入するにあたって
有益な部分も多いですが、時に害となることもあるということ。

特に、ゴルフクラブはお気に入りのブランドを購入することによって、
とりあえずは精神的な満足を与えてはくれるでしょうが、
スコアを保証するのはブランドでなく、
その商品がその人にあっているかどうか、
なので、コトラーのブランド戦略におけるメーカーのメリットは、
メーカーの販売姿勢次第で、消費者のデメリットともなりえます。


ゴルフというスポーツの今後の発展を考えると、
メーカーにも販売方法をそのあたり良く考えて欲しいと思いますが、
我々消費者も、もう少し考えて、両者で協力して
この「ブランド」という満足感だとか、物語性、文化ともいえるもの、
その商品に付加価値を与えるものを楽しみ、
そして、育てていきたいものです。

ブランド表示のなくなったゴルフ用品売り場なんて
寂しくて、夢がありませんから。。。


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2006年01月09日

越谷ゴルフ(練習好きのための理論⑭)

越谷ゴルフです。

かなり「練習好きのための理論」から離れてしまい、
「道具好きのための理論」でもなく、
「ゴルフ経済学入門」になってしまうのですが、

メーカーの「ブランド戦略」を語るなら、その根底にあるもの、
つまり、「なぜメーカーはブランド戦略をとるのか」について
特にモデルチェンジについて、補足しておきます。

「不確実性の時代」 の言葉で有名な、ガルブレイスが、
その著書、「ゆたかな社会」 (1958年)の中で述べているのですが、

「新しい自動車に対する需要をつくり出すために、技巧的で無用な
変化が毎年考案され、その変化の重要性を消費者に無理やりに
納得させようとして容赦ない圧力をかけなければならない。」

つまり、
すでにモノは「需要」以上に十分ある状態なので、
「供給」側であるメーカーは、いかに不必要なものを買わせるか、
言い過ぎかもしれませんが、いかに「浪費」させるか、
に知恵を絞っているという訳です。

ガルブレイスは経済学者なので、続けて、「浪費による需要は、
市場機構(需要と供給で均衡が成立する社会)では是正されず、
公共サービスなど収益の低い分野への投資を不足させる。
この不均衡の是正は豊かな社会の緊急の課題である。」
という主張をしています。

・・・ゴルフクラブも「飛距離や打ち易さを追求」という大義名分の下に
次々とモデルチェンジされ、新商品がでています。

これは、新商品の発売が、
ゴルファーの「需要」と「供給」というより、
「欲望」と「供給」の関係で成立している経済環境を現しています。
ここでは、これが良いとも悪いとも言えませんが、ただ、現実として、
メーカーは、いかに消費者の「欲望」に火をつけるかに知恵を絞り、
次々とモデルチェンジし、新商品を出しています。

注意したいのは、
もし、ガルブレイスの言うように、ゴルフにおいても、
このメーカーや消費者を取り巻く環境が、
社会的な公共面でのサービスの低下につながっているとしたら、
やはり物的投資は十分なのですが、収益は低くても、
業界の将来のことを考えた人的投資(教育)がおろそかになっている
とも言い切れません。

また、
「需要」という「実体」の無い経済だとしたら、「バブル経済」の心配もあり、
どこかではじける恐れがあります。
つまり、市場を拡げるには「欲望」だけでなく、
本来の、新規「需要」の拡大も必要であるということ・・・。


・・・

・・・あまりそこまで考えてゴルフ用品選んでも楽しくないので
このへんで止めておきます。ただ、消費者として知っておいて
損は無い、メーカーの論理や、メーカーを見る目を養う意味では
必要な部分だと思います。
------------------

「実体」という意味では、明かにゴルフ用品の広告は表現過剰で、
騙される人はいないと思いますが・・・(笑)

かなり巧妙な心理戦になっているので、
実は自分は賢いと思っている人のほうが、騙されているようです。


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2006年07月22日

ハイゼンベルグの法則

越谷ゴルフです。

ご自分のゴルフスイングを自己観察しているでしょうか。
ハイゼンベルグの法則とは、自己観察するにあたって
知っておくべき法則なので、紹介しましょう。

つまり、
ある過程を観察することが、不可避的にかつ自動的に、
その過程に影響を及ぼす、というものです。

例えば、右ひざの動きに自分で注目しながらスイングすると、
注目する、という行為が右ひざだけにとどまらず、
スイング全体に影響する、という事。

あるいは、
グリップを気にしながらアドレスに入ると、手元を見るので、
もともと真っ直ぐ伸びていた背中がついつい丸くなってしまい、
スイングが変わってしまうといった現象です。

難しい言い方をすると、(笑)
自分が、自分の存在というものを
客観的に認識しようと意識すると、自分ではなくなる、
ということなのですが、

練習して上達する、という行為は、
現在の自分の技量を超える、ことを目指すのですが、
そのためには自分で自分のスイングを観察、認識して
問題と思われる部分に修正を加えていく手順をとります。

ということは、
気をつけると既にもともとの自分のスイングではなくなり、
そこに違和感があり、直したはずが上手くいかなかったり、
練習場とコースでスイングが違ったりする原因の一つとなる
ということです。

本来の自分のスイングがあり、
それを超えることを、「自己超越」というのですが、
これまで、「閉じた世界」で行なっていたものから、
「開かれた世界」で行なうことができた時、

これが、「はっ」と目からウロコが落ちる瞬間でもあります。

ゴルフスイングに限らず、
自分を客観的に見ることは大切なことといいますが、
あまり気にしすぎると、自分ではなくなり、自分を見失いますよ
という意味合いに解釈していただけたらと思います。

言い換えると、スイングにどんどん悩んでいくメカニズム
とも言えます。

では、どうすれば、「自己超越」できるのか、というと、
(すみません・・・表現が多少怪しげで・・・)

あまり気にしない、ということになります。

ただし、注意したいのは、
問題から逃避して気にしないようにすることではなく、
気にしなくてもその動きができるように、
反復練習してカラダで覚える、

その事が気にならなくなった時、
つまり、意識しないで行なえるようななった時、
その時「自己超越」したことになります。

ハイゼンベルグの法則があるということを知っておくと、
練習の効率の上げ、練習の目的を明確にするのに
役立つと思います。


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2006年07月26日

原因と結果の法則の誤解

越谷ゴルフです。

ジェームスアレンの本に「原因と結果の法則」があり、
結果にはそれがおこる原因が必ずあるという事を
書いています。

まさにその通りだと思います。

ゴルフをするにも知っておいて損はない絶対法則です。

しかしその通りだとわかっていても、
どうしても結果がでない、
と矛盾を感じることはないですか?

少なくとも筆者はそう思います(笑)

どうしていつも原因と結果の法則どおりに
ゴルフはならないのか、と考えることがあるので、

もしかして同じように結果がでないと
ボヤいている人が必ずいると思いますので、

この矛盾をどこから感じるのか、について述べておきます。

・・・

確かに、人間の感情、
いわゆる心理面や精神面といったものを無視してしまえば、
ゴルフは原因と結果の法則に支配されたものと
納得するしかありません。

しかし、原因と、結果の他に、
感情面を考えると、「理由」という要素が加わります。
結論から言うと、ここに実は矛盾を感じる原因があるのです。

つまり、
原因と理由を混同すると、結果に矛盾を感じます。

・・・

原因と理由のニュアンスの違いについて述べておきましょう。

例えば、
タマネギを切ると、涙が出ます。
この場合の、泣く原因は、「タマネギを切った」
ことにあります。

では、泣く理由はというと、実は泣く理由はありません。


逆に、飼っていたイヌが死んだ時にも涙が出ますが、
この場合の泣く理由は、「愛犬が死んだから」
ですが、

愛犬が死んだことは、泣く原因ではありません。
原因は、悲しいと感じた感情の部分にあります。

あくまで、原因と結果の法則は
自分を客観的に見た場合に適用され、
原因と理由を分けて認識できた時に、
ああ、やはり結果には原因があった、と感じるもの。

ゴルフの場合のスライスやトップには、
タマネギを切るのと同じで、原因はあります。
でも、理由は必要ありません。

つまり、
スライスやトップをさせたくない、という理由を
どんなにたくさんつくっても、スライスはとまらず、

スライスさせたくないならば、理由をつくるのではなく、
スライスさせない原因をつくる必要があります。

ゴルフにおける
原因と結果の法則の誤解しやすい部分だと思いますが
いかがでしょうか。


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2006年08月20日

本当の戦略ゴルフ

越谷ゴルフです。

戦略的にゴルフをすることが大切、
とはよく言われますが、

本当に「戦略」という言葉を使うなら、
いっそのこと、「戦略的ゴルフ」といった、
あいまいな表現でなく、

あえて「軍事ゴルフ」としてゴルフを捉えてみましょう。

「戦略」という言葉は、経営戦略をはじめとして
かなり言い回されているので、ニュアンス的に
かなり弱まっているように思います。

だから今回は「軍事」という言葉を使うのですが、
「軍事力増強」という言葉は日本人としては
歴史上においてもタブーなので、
本当は、例え話であっても、使うべき表現ではないと思います。

しかし、ゲームとしてのゴルフを考えると、
平和的な思考だけではモノ足りないのです。

・・・戦争を奨励するつもりも全くありません。
ただ、ゴルフの強さは軍事の強さに似た性格があると
思われる部分もあるので、今回は使わせてください。

・・・

軍事思考でのゴルフ

○制空権を握る

ドウーエの制空権の考え方として、
「戦いの第一歩は、戦争で言うと目的地を
戦闘機、ミサイルで空爆して制空権を確保し、
後の攻撃を行ないやすい状況をつくることである。」
というのがあります。

ゴルフで言えば、ドライバーショットに相当します。
飛んだ方が有利なのは間違いありません。

しかし、制空権を握ることは、
戦争に勝利する必要な条件ではありますが、
それだけで十分な条件ではありません。

○制海権を握る

海洋国家系の地政学に
「マハンの理論」というのがありますが、
「海洋を制するには、艦船対艦船の個別の戦闘の勝ち負けに
こだわるだけでは不可能で、本当に海を制覇するなら、
海を面で捉え、政治的な手法を含め、
全体での覇権を握る考え方が不可欠である」ということ。

ゴルフでは、フェアウエイという海を渡ることに相当します。
一打一打のミスも手痛いですが、全体を上手くまとめ上げる
必要があります。

○上陸し、占領する

ゴルフでいえば、グリーン上に相当します。
これは、陸軍でなければできません。

戦闘としては局地戦で行動範囲は狭いのですが、
拠点、拠点を確実に陥落させて、自軍のフラッグを立てるのは、
歩兵の重要な役割で、歩兵なしに占領はできません。

そう考えると、
上陸作戦といった部分は、戦争でも重要な部分ですが、
ランニングアプローチは海兵隊による上陸作戦、
ロブショットはパラシュート部隊による急降下、
バンカーは敵国の最終防衛ライン、要塞、とも言えます。

また、メンタル面では、
多くの戦争論が現役引退後に理論としてまとめたものが多い中、
「毛沢東の戦争論」は現役で軍隊を指揮しながらまとめ上げた、
生々しくて泥臭い部分があり、理論とハッタリが絶妙に融合した、
実にゴルファーの心理的な揺れ動きにも対応しています。

・・・

さて、あなたのゴルフに必要な軍事力増強と訓練は
どれでしょうか。


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源義経にゴルフを学ぶ

越谷ゴルフです。

いきなりですが、(笑)
源義経が率いる源氏軍は、なぜ強かったのでしょうか。

源義経は圧倒的に不利な戦力で、はるばると遠征し、
一ノ谷、屋島、壇ノ浦と、巨大平氏軍を追い落とし、
滅亡させました。

その理由は、
源義経が、日本における戦争の歴史の中で、
初めて戦略という考え方を導入したからです。

それまでの日本古来の戦は、
一対一の、個人個人の技量比べだったので、
単純に、強い武士がたくさんいる方が
戦争になると強かったのです。

そして、
戦争は、個人の技量に全てが掛かっていました。

しかし、
源義経はそんな旧来の武士の戦い方ではなく、
個人戦よりも、集団をどう動かすかという考え方を、
戦争に持ち込みました。だから、
平氏との戦に勝利したのです。

不利な条件のなかで、
いかに物事を有利に進めていくか、

という考え方は、ゴルフでも、

現在の自分の未熟な技術で、
いかにベストなスコアを計上するか、
に通じる部分があります。

一打一打は技術的に未熟であっても、
いいスコアでラウンドするためには、
「戦略」、という考え方を外すわけにはいかない、
ということになりますね。

・・・

現実のアマチュアゴルファーの実態としては、
戦略は重要であることに対しての認識については、

より戦略を重視しなければいけない未熟者ほど
個別の技術にこだわり、
戦略を軽視する傾向にあるようです。

上級者ほど、どんな打ち方をしても
それなりの結果を残せるにもかかわらず、

戦略については、
技術的に未熟なゴルファーよりも重要性を認識しており、
また、不測の事態についても用心深いので、
さらに技術が発揮されるという結果になるようです。

この事に気がついた人と、
そうでない人との差はますます開くばかり・・・。

・・・

まあ、歴史には諸説あり、
源義経をそれほど美化しない人もいますが、
ここでは妙なツッコミは止めておきます。

また、
源義経は戦略の達人ではありましたが、
最終的な勝利者かというと、
必ずしもそうとはいえない部分が多々ありますが、

戦略についての認識、という面では
大いに学ぶ部分があると思います。


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2006年09月17日

飛びの障害となるもの

越谷ゴルフです。

ボールを遠くへ飛ばす時、一番の障害はなんですか?

考えるまでもなく、重力です。でも、

「チキショウ!重力さえなければ
オレのボールはもっと飛ぶのに!」

と怒る人はいません。

また、重力の次に、飛ばすにあたって抵抗となるものは
なんですか?

これも、言うまでもなく、空気の抵抗です。
しかし、空気がなければ人間は生命を維持できません。
だから、

「空気さえなければオレのボールはもっと飛ぶのに!」
と、怒る人もいません。


空気の抵抗があるから飛行機が重力に反して飛べるように、
ゴルフボールが飛んでいくのも同じ原理が働いています。

つまり、抵抗があるから物事は前に進む。

ボールを遠くに飛ばす障害になるものは、
ボールを遠くに飛ばすために必要なものであり、
また、遠くに飛ばそうとするほど、その抵抗は大きくなる。

・・・

ゴルフの上達も同じことが言えるでしょう。
もしゴルフが上達と思っていて、上達できないとしたら、
やはり何かの障害があるからだと思います。

でも、ボールの飛びと同じ原理原則が働いているなら、
障害があるから上手くなれる、

とも考えられます。

恵まれた環境にいる人が必ずしも上達するとは限らない
あるいは恵まれていない人がとんでもなく強くなっているのは、
やはりボールの飛びと同じ原理原則が働いているから
かもしれません。

一度そんな見方で、自分のゴルフを取り巻く環境を
見つめ直してみてはいかがでしょうか。

障害となっているものが、
実は上達のヒントになるかもしれません。


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2006年12月01日

感覚と理論はどちらが大切か

越谷ゴルフです。

ゴルファーのタイプをを大きく分けると、
「感覚派」と「理論派」に分かれると思います。

それぞれが、自説を曲げませんので、
ゴルフ論争をすると、話がかみ合わず、
本来とは別の意味で盛り上がって伯仲し、
面白くなる場合があります。

自説を曲げることは、これまでの自分のゴルフ人生を
否定することにもつながりかねないからお互い必死
だったりします。

で、実際のところ、「感覚」と「理論」は、
どちらを重要視するのがいいのでしょうか。

あるいは、
どちらを重要視するほうが、上達が早いでしょうか。

・・・

まず原点にかえってみましょう。

世界で初めてゴルフをプレーしたのは、
スコットランド人なのか、中国人なのか
それはわかりませんが、

地球上で初めてクラブを振った人は、
果たしてまず、理論を重視したのか、感覚を重視したのか
一体どちらでしょうか。

あなたが人生で初めてクラブを振った時、
果たしてまず、理論を重視したのか、感覚を重視したのか
一体どちらでしょうか。

おそらく、
初めてクラブを振った時というのは、「しっかり振る」
といった、極めて感覚的なものが中心だったことでしょう。

で、次に、
右に飛ぶのは何故だ?等と理論を考えて、
右に飛ばさないための「理論」を、自分の「感覚」に落とし込んで、
その理論を踏まえた感覚でスイングしたことでしょう。

別の例で、
現在のあなたが、ボールが揚がらなくて悩んでいるとして、
ボールが揚がりやすいように理論されたクラブを手渡され、
試打する時に、理論で振るか、感覚で振るか。

たぶん、小手先の工夫を一切しないで感覚で振り、
現在自分が使っているクラブよりもボールが揚がりやすいか
どうかをみます。

とすると、やはり、感覚が重要なのでしょうか。
もし、理論だけで上達するのであれば、ゴルフの勉強を
一番たくさんして、知識を一番たくさんもっている人が、
一番上手なはずです。しかし実際はそんなことありません。

・・・

しかし、

だからといって、感覚が全てで、理論は関係ない、
というと、決してそんな事はないわけで、

感覚というものは極めてあいまいで、
自分の感覚を信用しきれない人、あるいは、
よくわからないという人も非常に多いのですが、

感覚が非常に研ぎ澄まされたプロの
極めて感覚的な部分を理論で検証してみると、
実は非常に理論的に合理的になっていた、
ということはよくあるわけで、

感覚が信じられるかどうか、というのが実際のところ
感覚派と理論派の分かれ目になるといっていいのでしょう。

やはり「上達」ということを考えた場合
理論を無視することは不可能です。

・・・

乱暴な例かもしれませんが、
目の前にある八宝菜が美味しいかどうかは
理論ではなく、感覚が決めるのですが、

八宝菜をつくるためには、つくり方つまり理論を知らなくては
完成形を見ただけでいきなり初めてつくることは無理なわけです。

理論上で美味しく八宝菜をつくったからといって、
それが必ず美味しいとは限らないのも事実で、

美味しい八宝菜をつくるために必要なのは、料理する人に、
自分の味覚をはじめとした感覚に自信があることと、
八宝菜のつくりかたを知っていることの両方が必要である、

といったところでしょうか。

やっぱり質の良い高度なレベルを求めるなら、
理論も感覚も大切にしたいところです。


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2006年12月02日

感覚と理論はどちらが大切か(その2)

越谷ゴルフです。

感覚派と理論派の分かれ目は、
自分の感覚に自信があるかないかにかかっている
ことを前回書きましたが、

それではなんだか理論派が劣っているようなニュアンスが
あるのでもう少し補足しておきましょう。

それは、一言で言うと、
ゴルフに必要な感覚を最初からもっている人はいない
ということ。

確かに、初めてボールを打つときは、見よう見まねの
感覚100%でもいいでしょう。

しかし、

その方法で自分の意図どおりにいかなかった時、
理論を取り入れるか、あるいは自分の感覚に固執するか
この部分が上達の分かれ目となります。

つまり、ゴルフに必要な感覚がまだしっかり磨かれていない
ならば、理論を重視したほうがいいかもしれません。

というか、理論をしっかり勉強した方がいい。
で、学んだことを実際に自分の感覚で試してみること。

・・・


この理論を勉強した後に試してみると、
すんなりいく場合もありますが、
理論に違和感を感じることもあることでしょう。

この違和感は、今までの習慣となっていることは違うことを
しようとしているのですから、生じるのが本来なら当たり前。

感覚だけに頼って上達しない人の多くの失敗は、
違和感があるからといって、理にかなったことを、
せっかく知っても行なわないことにあります。

違和感は、しばらく続けていると消えるもの。

そういう意味では、
感覚よりも理論をもっと大切にする必要がある人が多い
ということでしょう。

練習場で様々なゴルファーと接していて思うに、
スイング面、道具面、両方の理論のことを考えると、
98%ぐらいの人が該当してる、かもしれません。

・・・

あえて付け加えておきますが、
ゴルフの感覚の研ぎ澄まされたものを
最初から持っている人はいません。
ご安心を・・・。


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2006年12月10日

マズローの欲求5段階とゴルフの腕前の関係

越谷ゴルフです。

マズローの欲求5段階をご存知でしょうか。

人間の欲求は低次レベルのものが満たされて、
はじめて次の段階に進むことができる、というものですが、

段階ごとに述べると、

1.「生存・生理的欲求」
・・・食欲、性欲、睡眠欲など、人間として根源的な欲求

2.「安全の欲求」
・・・危機回避、健康維持、一生住める家が欲しいなどの欲求

3.「所属の欲求」
・・・一人ぼっちは嫌だ、どこかに所属したいといった欲求

4.「自我の欲求」
・・・社会的ステイタス、尊敬されたい、誰かに認めてもらいたい
といった欲求

5.「自己実現の欲求」
・・・自分の可能性に挑戦、自分はこうでありたい、という
極めて高次元の欲求。

となっています。


で、自分がゴルフに対して何を一番求めているか、
つまり欲求がどの段階にあるか、を見つめ直してみると、

「自分のゴルフにおける欲求不満」
の理由がわかるかもしれません。

・・・

ゴルフの場合、特に初心者は、遠くに飛ばすことを、
まずなによりも欲しますが、それは、飛距離は、
ゴルファーとして根源的な、第一段階の欲求だからです。

この欲求段階を満たしたことがない人が、
欲求段階を飛び越して、ステイタスを求めたり、尊敬されたい
といった、自我の欲求を満たそうとすると、うまくいきません。

この人がレベルアップを図るには、
ある程度飛ばせるようになったならば
まず現在の自分の飛距離に満足するということが必要。

つまり、現実として、どれだけ飛ばせるかは別として、
他人と比較せず、自分のなかで第一段階の欲求を満たすこと。

そして、次の「安全の欲求」を満たせるように
目標設定するべきということ。

つまり、飛距離よりも、ショットやパットのコントロールを求める
ことのほうが、より高次な次段階の欲求ということです。

第一段階と、第二段階の欲求が、ある程度満たされるようになると、
一緒にゴルフする友達が欲しいといった、もう一段上の欲求も
満たすことができるでしょう。

一般的なアベレージゴルファーはほとんどこのレベルです。

・・・

次に「自我の欲求」

コンペや試合で、といったさらに高い次元の欲求を満たすには、
かなり高次元の欲求ですから、ここではじめて、勝利への執着心、
リスクを乗り越える勇気、などが必要となるのですが、

繰り返しになりますが、それ以前の飛距離やコントロールや、
出場資格、といった欲求段階を満たしておく必要があるのは
言うまでもありません。

ゴルフはつきあいだけでなく、さらに趣味やそれ以上として、
真面目に取り組んでいる人は、ここまでの段階をいったりきたり
しています。

この段階の欲求が満たされることはとても素晴らしいことで、
高次元な欲求だけに高次元の満足を得る事になります。

・・・

そして第五段階

タイガーウッズの場合は、ゴルフを通じて
地位も名誉もお金も全て手に入れたにも拘らず、
なぜ、モチベーションを下げることなく
あれほどまでに勝利にこだわることができるか、

に対する一つの答えになりますが、
彼がどの段階の欲求をもっているかを考えてみると、
他のプレーヤーと次元が違うということがわかりますね。

さらにタイガーウッズの場合は、自分の限界、だけにとどまらず、
アスリートとして、人類の限界に挑戦しているようにも
思います。


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2006年12月23日

もう一歩踏み込んで考えるマズローの欲求五段階

越谷ゴルフです。

前回、欲求を低レベルのものから高レベルなものまで
を分類した、マズローの理論を紹介しましたが、

その使い方について、特に注意したいことがありますので
追加しておきます。

まず、分類したからといって、
それぞれの段階が全く別に独立したものではないということ。

つまり、それぞれの段階の欲求を、
ドラム、ベース、エレキギター、キーボード、ボーカルといった
五人組のバンドのように捉えてみるといいと思います。

バンドの中では、それぞれのパートを分担して
ハーモニーを創りだしていくのですが、

ある時はドラムのソロで見せ場があったり、
キーボードが前面に出たりすることもあるでしょう。

しかし、通常は、5つのパートの音が混ざり合って
調和を狙っています。

したがって、飛ばしたいという欲求と、狙いたい、という欲求と、
他に尊敬されたいといった欲求を、前回のように分けて
分析することは、バンド演奏の、各パートだけに集中して
その曲を聴くことと同じようなことと言えます。

その曲全体の調和、ハーモニーを捉えるうえでは、
各パートの演奏がどのように演奏されているかを分析
することは大切です。

しかし、その曲を評価するとしたら、各パートだけでなく、
全体を見ることが必要となるということです。

これを、逆に各パートから説明したのが前回です。


・・・

ゴルフにおける、欲求の五段階が、
バンド演奏における各パートだとしたら、
ゴルフにおける曲全体、というのは何でしょうか・・・。

実は、その欲求全体、各パートのハーモニーとは、
ゴルフにおける「感情」といえませんか?

ゴルフでは、自分の感情を知ることが極めて大切ですが、
全体を聴いているだけでは複雑にハーモニーされているので
コントロールのしようがない、ともいえます。

強いていえば、ボリュームスイッチで全体を下げるぐらいしか
できません。まあこれもなかなか難しいので、だから、
各パートに分けて聴くわけです。

各パートに分類してそのパートを集中して聴く、
というのは、その感情の源になっている欲求を整理することになり、
感情をコントロールすることにつながっている、というわけです。

例えば、

「飛ばたい、グリーンに乗せたい」
「でも右はOB」
「では、左を狙おう」
「しかし左を狙うとちょうどバンカー」
「しかたない、刻むか」
「でも刻むのは恥ずかしくないか?」
「うーーーん、どうしよう・・・」

・・・

こういった欲求の各段階における、思考のいったりきたりが
感情となって現れますが、これを欲求の五段階で整理してみると、

「飛ばしたい、グリーンに乗せたい」 は、
第一段階(もっとも根源的な欲求)であり、

「右はOB」「では、左を狙おう」「しかし左を狙うとちょうどバンカー」は、
第二段階(安全の欲求)

「しかたない、刻むか」「でも刻むのは恥ずかしくないか?」
は、第四段階(尊敬されたいという自我の欲求)なので、

「うーーーん、どうしよう・・・」と悩む前に、
自分は何を欲しているのか、自分の欲求は何か、を考える事が
パートに分けて聴くことであり、

さらには、「自分の欲求を知る」ということは、
「そのために何をしなければいけないか、優先させるべきか」
を導くことにつながり、そうすると、

あとはそれをやるだけ

という状態にもっていけるという算段です。

この何を優先するべきかの決定事項が
そのゴルファーのメンタル面の能力であり、

決定事項をどれだけやることができるか、
が、そのゴルファーの、体力・技術面の能力、
と言っていいと思います。

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2006年12月30日

さらに発展。マズローの欲求五段階

越谷ゴルフです。

前回までは、マズローの欲求五段階を、
自分の心理分析や感情分析に使い方を整理してきました。

素振りの時と、実際に打つ時ではスイングが違う人や、
練習と本番ではゴルフの内容が全然違う人など、
その場面ごとの心理状態、自分に生じる様々な欲求に焦点を
当ててみると、なぜ違うのかを知る手がかりになると思います。

で、このマズローを、自分の欲求ではなく、
他人の欲求について考えてみるのが今回です。

復習のため、マズローの五段階をもう一度挙げておくと、

1.「生存・生理的欲求」
・・・遠くへ飛ばしたいというゴルファーとして根源的な欲求
2.「安全の欲求」
・・・バンカーや、OB等を避けたいなどの欲求
3.「所属の欲求」
・・・一緒にゴルフを楽しむ時間を過ごしたいといった欲求
4.「自我の欲求」
・・・ステイタス、尊敬されたい、といった欲求
5.「自己実現の欲求」
・・・自分の可能性に挑戦、自分はこうでありたい、という
極めて高次元の欲求。

ですが、

ゴルフプレーで同伴者も、自分と同様に様々な感情をもち、
その源となる様々な欲求をもっています。

したがって、同伴者の欲求に注意して、
相手にどの段階の欲求があるかを推測してみると・・・


・・・


もしかしたら、様々な、今まで見えていなかった部分が
見えてくるかもしれません。

しかし逆手にとって
駆け引き的な悪用は絶対にしないでください。

同伴者の感情や心理状態を知る行為は、
駆け引きの場合にも使えるかもしれませんが、
ゴルファーとして誇りあるマナーある行為にも必要なこと。

だから、ここに書くのは危険と思いながらも、
あえて、さらに話を発展させているのです。

両者とも、同じ手順を踏みます。ただし、
他人の心理状態を知り、その後、どのような行動を選択するかは
あなた次第、悪用も善用も紙一重と言えます。

・・・

場合によっては、自分を知ることよりも、
他人を知ることのほうが、簡単な時があります。

そういう意味でもやっかいな問題なのですが、
マズローの欲求五段階についての理解を深めることは、
新しいドライバーを買うことより、価値あることかもしれません。


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