越谷ゴルフです。
TOC(Theory of Constraints :制約条件の理論)
という言葉を聞いたことがありますか?
イスラエルの物理学者、エリヤフ ゴールドラット博士が
企業小説「ザ・ゴール」 で生産管理の理論を
わかりやすく提唱しています。
メーカーの場合、「原材料仕入」→「製造工程1」→「製造工程2」→
→「検査」→「輸送・物流」→「販売」
といった業務プロセスがあるのですが、
TOC理論によると、
全体の製品供給量は、各プロセスのなかで、最も能力の低い部分の
プロセスの供給能力に制約されるといったものです。
例えば、「製造工程1」の生産能力が1日5000個あったとしても、
「製造工程2」の能力が1日3000個、「輸送」能力が1日2000個ならば、
全体の製品供給能力は一番能力の低い工程の1日2000個に
なってしまいます。
この一番能力の低い部分を「ボトルネック」といいます。
さて、
あなたのゴルフスコアメイクにおける「ボトルネック」は何でしょうか。
例えば
プロ顔負け300ヤードのドライバーの飛距離があっても、
子供の頃から父親のパット練習機で鍛えた最高のパット感覚を
持っていても、バンカーやアプローチが大の苦手で
トラウマを抱えていて初心者並みである、
としたら、製造されるスコアは一番能力の低いプロセスに
制限されてしまうということになります。
また、
スイングメイク自体を「テイクバック」→「トップ」→「切り返し」・・・
という一連のプロセスで捉えてみたらどうでしょう。
どこかのプロセスに重大な問題、悪癖があって
ボトルネックとなっているのに気づいていないとしたら、
どんなに頑張ってもスイング全体がよくならない、
ということにもなりかねません。
・・・・
TOC理論で大切なことは、
ボトルネックに注目し、制約条件になっているプロセスの
能力を引き上げることなのですが、
TOC理論の究極の目的は、
ボトルネックを目の敵にしてボトルネックにやっきになることではなくて、
「限られた予算や時間といった資源で最大の生産性をあげること」
なので、
そういった「予算や時間といった資源をどう分配するか」
と常に全体を見て最適化を図ることを忘れてはいけません。
ここは陥りやすい部分です。
それを踏まえると、必要な練習の方法、練習時間の配分など
効率のいい練習方法や練習メニューが見えてきます。
そして、ひとつのボトルネックが解決すると終わりいうわけではなく
今度は別の部分がボトルネックになります。
つまり、ボトルネックは移動するものなのです。
しかし、
ボトルネックを中心とした「部分最適化」だけにアタマを囚われるのでなく
常に「全体最適化」を念頭においているならば、ボトルネックが移動しても
慌てることはありません。
クラブセッテイングも同様ですね。
飛ぶドライバーを入れたらスプーンが当たらなくなった、なんていうのは
ボトルネックに囚われて「全体最適化」を忘れていた例です。
限られたお金と時間と体力を有効に使いましょう。
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