越谷ゴルフです。
セブンイレブンで有名な「単品管理」をあげておきましょう。
「タンピンカンリ」として世界中の小売業が注目する考え方なので、
聞いたことがある人も多いでしょう。
一般的に単品管理というと、
「POSシステムを使って、常に売れ筋商品を把握し、
販売戦略にいかす販売方法」で、
在庫管理や仕入計画といった「管理の道具」であり、
「分析のための方法論」のことを意味します。
例えば
「肉まんが昨日3個売れたけど今日は5個売れた」
POSを使えば本部でもそれがすぐわかり、管理面では
いろいろなデータがすぐとれるので、
「昨日より売れてよかったですね!では明日は
8個仕入れておきましょう。」
となる訳です。
しかし、セブンイレブンの「タンピンカンリ」の場合は、まず、
「なぜ、昨日より2個多く売れたか」
その理由をまず考えます。
もしかすると、テレビで肉まん特集をしていたのかもしれません。
特別気温が低かったのかもしれません。
工事現場が近くにあって、休憩時間に
職人さんたちが買いに来たのかもしれません。
で、それを踏まえて
テレビでの肉まん特集が売れた要因だと「仮説」を立てたなら、
今日のテレビ番組表をみます。今度はチーズケーキ特集です。
だとすると、
今日の仕入れは肉まんではなく、チーズケーキになります。
本当のところはわかりません。
昨日売れていないチーズケーキを仕入れるのは迷うところですが、
でも、あえてチーズケーキを一番目に付く商品棚に並べて
本当にテレビ番組だったのか「検証」していくのが
セブンイレブン流です。
失敗することもあるでしょうが、
最初は一商品で「仮説」と「検証」する経験を積み重ね、
だんだんとその手法を他のいろいろな商品に幅を広げていきます。
そうやって一商品一商品ごとに売れ筋を管理し、
ひいては全体で売上をつくりあげるための思考習慣や行動手法が
セブンイレブンの「タンピンカンリ」であり、
一般にいう、「単品管理」とかなり違うところです。
つまり、POSでデータを集計することが問題ではなく、
POSで集計されたデータをどうみるか、が問題になるのです。
ちなみに同社の人事考課は、
「データをみて次にどう考えてどう行動したか」だそうですが、
ゴルフの場合もこの考え方は大いに参考になるでしょう。
今回のスコアがたまたま良かった、だから次回も良い、
とは限りません。
「なぜ、今回のスコアが良かったのか」を考え、
さらにスコアをよくするには何をすればよいか仮説を立て、
それに基づいて練習し、
次回のラウンドで検証することは大切なことです。
また、
まんべんなく14本全てのクラブを練習するのもいいでしょうが、
まず1本のクラブ、つまり「タンピン」を究め、
他のクラブに応用していくのも一つの方法でしょう。
例えば、地面を浅く広く掘れば、
近年の価値の低い化石を多く見つけることはできるでしょうが、
はるか古代の非常に価値のある重要な化石を見つけるには、
たとえ小さくとも、とにかく、その年代の地層に達するまで
深く掘らなくては見つかるわけはありません。
深く掘らなければその地層の存在すらわからないのです。
そしてその地層が見つかれば、
だんだんと穴の大きさを拡げていけばいいのです。
「仮説と検証の繰り返し。そして
単品を究め、だんだんとその幅を拡げていくこと。」
分野は違いますが、
結果を残す手法としてセブンイレブンが証明しています。
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