越谷ゴルフです。
ゴルフ道具を選ぶのに知っておきたい理論に、
フィリップ コトラーの「マーケティング戦略」 があります。
理論の内容は、「ブランド」とか「暖簾(のれん)」についてですが、
今回は、消費者としてではなく、メーカーの立場として
我々消費者にいかに買ってもらおうか知恵を絞っているか
をみてみましょう。
ゴルフ用品は、ブランドイメージによって売上高が大きく上下します。
逆手にとるつもりはないですが、メーカーのブランド戦略を知ることは
消費者である一般ゴルファーにとって有益なことだと思います。
コトラーによると、ブランド戦略の、メーカーとしてのメリットは、
①ブランドが認知されると、販売の広告宣伝費が抑えられる。
例えば、ゴルフクラブが売れたら同じブランドでウエアなど。
②ブランドで選ぶ消費者が多いので、流通業者に対しても
優位にたてる。
③ブランド商品は、高品質とイメージされ、競合商品より
高い価格が設定できる。
・・・ブランドは、名前であったり、マークやロゴやデザイン、
あるいはそれらの組み合わせなのですが、
その商品に、イメージという付加価値を与えます。
例えば、Nike社は、
「我々はスポーツ用品を売っているのではなく、
Nikeを使うという経験を売っている。」と公言しています。
これは、まさにブランドというものを知り尽くした言葉。
トッププロと使用契約を結び、そのプロが活躍することは
Nikeの活躍を「イメージ」させます。別にゴルフに限りません。
また、今回たまたまNikeですが、Nikeに限りません。
ブランド戦略におけるキーワードである「イメージ」とは、
理屈ではなく感情です。だから、
我々消費者がどんなに理性的であろうとしても
ついつい商品を手にとってしまいます。
感情に訴えられたら勝てません(笑)。
ありえないことですが、
もし、ゴルフショップにある商品の全てのブランドマークが
マスクされてわからない、もともとこの世にブランドというものが
存在しないとするならば、我々は、別の基準で商品を見定めます。
例えば、造りがいいとか、サイズが合っているとか、
ブランドだけに目を取られると忘れてしまいやすい部分です。
今回お伝えしたいのは、
ブランドは確かに我々が商品を購入するにあたって
有益な部分も多いですが、時に害となることもあるということ。
特に、ゴルフクラブはお気に入りのブランドを購入することによって、
とりあえずは精神的な満足を与えてはくれるでしょうが、
スコアを保証するのはブランドでなく、
その商品がその人にあっているかどうか、
なので、コトラーのブランド戦略におけるメーカーのメリットは、
メーカーの販売姿勢次第で、消費者のデメリットともなりえます。
ゴルフというスポーツの今後の発展を考えると、
メーカーにも販売方法をそのあたり良く考えて欲しいと思いますが、
我々消費者も、もう少し考えて、両者で協力して
この「ブランド」という満足感だとか、物語性、文化ともいえるもの、
その商品に付加価値を与えるものを楽しみ、
そして、育てていきたいものです。
ブランド表示のなくなったゴルフ用品売り場なんて
寂しくて、夢がありませんから。。。
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