About メンタルとフィジカル

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メンタルとフィジカル

2007年10月04日

メンタルとフィジカル

越谷ゴルフです。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」
と言われますが、

精神面つまりメンタルと、肉体面つまりフィジカルについて、
同じものとして論じるには少しあいまいすぎるので、
分離して論じられることもあります。

しかし、メンタルとフィジカルは、
切っても切れない関係にあるものなので、
別々に分離して論じられただけでは、
誤解も生じやすい部分だと思います。

この微妙な両者の存在構造について、考察してみましょう。


メンタルとフィジカルを、はっきりと分離して、
一番最初に理論として、相対する概念として対立させたのは
デカルトだと言われています。

デカルトの考え方を知るにあたって、
ヘーゲルの弁証法、「正・反・合」の考え方がありますが、
弁証法を知っていると、彼の論法が理解しやすいです。

・・・

弁証法の考え方に基づくと、デカルトはまず概念として、
メンタルからフィジカル的なものを排除し、あるいは逆に、
フィジカルからメンタル的なものを排除して考えました。

排除してどのように考えたか、
まず、「正」と「反」の部分ですね。

これについては、後々明らかにしていくとして、

デカルトは、メンタルとフィジカルを明確に区別した上で、
メンタルはフィジカルに全面的に合一している、と述べています。

そして、その合一から、
1、飢えや渇きといった欲求
2、怒りや喜びといった感情
3、快楽や苦痛、臭いや味といった感覚
が生まれる、としています。

・・・ちょっと待って、感情や欲求ってメンタル部分ではないの?
と思われるゴルファーもいるかもしれません。

しかし、デカルトによると、
その欲求や感情や感覚といったものは、
メンタルが、他のなにものでもない自分のフィジカルのために
感じたものであって、決して他の物体のために感じたのではない
としていますので、

皆様それぞれ持論はあるでしょうが、
持論でゴルフが上手くいっていない人は、
ここは素直に、そういう考え方をする人もある、と、
デカルトの考えを聞いてください。

では、デカルトのいうメンタルって何?
という疑問も生まれてくるのですが、

その疑問について、次回続けます。

・・・メンタルが弱くてスコアが崩れた、なんて言う人は、
メンタルという言葉の使い方があいまいな傾向にあると
思います。

メンタルとフィジカルの定義をきちんと自分なりに
あらためて確認しておくことは、明日のゴルフの
何かの参考になるかもしれません。


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2007年11月04日

本当のメンタルトレーニング

越谷ゴルフです。

メンタル的なものを排除したフィジカル、
そして、フィジカル的なものを排除したメンタルを考え、

それから、
本当のメンタルトレーニングとは何を鍛えることか
について言及していきます。

・・・前回のデカルトの考え方に基づいてですが(^^;

自分の手で、自分の足を触る時、通常は、
足を触るという能動的な自分と、
足を触られているという受動的な自分の、
二重感覚が存在します。

しかし、長時間正座をして足がしびれている場合、
足の感覚がないので、
足を触るという自分は存在しても、
足を触られているという自分の存在が感じられない
ということがあります。

この時の、何も感じていない足の部分のことを、
メンタル的なものを排除したフィジカル
と言えると思います。

つまり、フィジカルとは、
表皮に覆われた、純粋に物体として捉えます。

そして、フィジカルがフィジカルとして機能するためには、
そこになにかしらのフィジカル的なものではない意図
の働きが必要で、この意図の部分をメンタルと
デカルトは言っているのかもしれませんね。

それにしても、このメンタルというものは、
あくまでフィジカルという器があるから存在できるもので、
そういう意味で、
メンタルとフィジカルは全面的に合一している
というわけです。

・・・

しかしメンタルは、
フィジカルは、メンタルがないと存在しないにも関わらず、
フィジカルの範囲を超えて働くこともできます。

例えば、フィジカルを離れて、太陽のことを考えたり、
自分以外の他人のことを考えたり、感じたりする働きも
あるわけで、つまり、

メンタルとは、一般に言われるような、
1、飢えや渇きといった欲求
2、怒りや喜びといった感情
3、快楽や苦痛、臭いや味といった感覚
ではなく、

それらはメンタルがフィジカルの範囲内で、表皮の範囲内で、
フィジカルとの合一によって生まれているものであって、

フィジカル的なものを排除した純粋なメンタルとは、
思考とか、知性というべきもの、というわけです。

「人間は考える葦である」
というパスカルの言葉もありますが、
この言葉がもっともよく表しているのかもしれません。

・・・

で、本題の、
本当のメンタルトレーニングとは、のテーマに戻るわけですが、

フィジカルの能力を引き出すものはメンタルであり、
欲求や感情や感覚をフィジカルと合一して生み出しているのも
メンタルの働きとするならば・・・・

・・・長くなりそうなので、次回続けます。


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2007年12月06日

頭を冷やすということ

越谷ゴルフです。

頭を冷やす
肩の力を抜く
呼吸を整える
コブシをギュッと握る
腹に力をこめる
足腰で踏ん張る

・・・

これらは全て、
フィジカルの実際の動きを表記しています。

しかし、メンタル的な意味合い、
特に感情面についての意味合いを
持つ度合いのほうが大きくありませんか?

フィジカルを表記しているにもかかわらず、です。

この部分があいまいなので、
では純粋なメンタルとは何か、
純粋なメンタルトレーニングとは何を鍛えることか、
について、考察をすすめているのです。

前回、メンタルとは、一般に言われるような、
1、飢えや渇きといった欲求
2、怒りや喜びといった感情
3、快楽や苦痛、臭いや味といった感覚
ではなく、


それらはメンタルがフィジカルの範囲内で、表皮の範囲内で、
フィジカルとの合一によって生まれているものであって、

フィジカル的なものを排除した純粋なメンタルとは、
思考とか、知性というべきもの、と述べました。

だとすると、
例えば感情をコントロールするには、
頭を冷やす、肩の力を抜くといった
フィジカル的なアプローチもありますが、

思考を代える、知性を磨く、といった
純粋なメンタルと言われる部分からのアプローチ
も考えられるわけで、

フィジカル的なアプローチは所詮、付け焼刃的な
メンタルコントロールにすぎず、

知性とか思考といったベースの部分、
ここが鍛えられていなくて貧弱であれば、
どんなにフィジカル的なアプローチを行ってみても、

ベースがしっかりしていなければ、
感情のコントロール一つにしても、
あまり効果がないようにも思えるのです。

ベースの部分だから、ここではあえて、
純粋にメンタルな部分、と言っているわけです。


・・・

さて、
一般に言われるメンタルコントロールでは、
感情面について言うことが多いので
まず感情について例に挙げましたが、
欲求、についても同様に言えますね。

欲しいモノを手に入れたら嬉しいはずなのに、
それだけでは満たされず、何か物足りない。

そんな状態にあるとしたら、
そのからくりを解くカギがここにあります。

欲求。
後日この部分についても詳しく考察します。


・・・次回は
純粋なメンタル部分、つまり知性や思考というものと、
フィジカルを連結、合一させるもの、この部分について
考えていきたいと思います。

メンタルとフィジカルの関係の重要な部分に踏み込みます。


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2007年12月08日

純粋なメンタル部分とフィジカルを合一させるもの

越谷ゴルフです。

ゴルフというスポーツを考えてみた場合、
ゴルフクラブ、つまり道具の存在があるのですが
それはフィジカルの延長と捉えることができます。

道具がフィジカルの延長であることは、例えば
熟練した脳外科医のメスや盲人の白い杖など、

道具それ自体は意思のあるものではないが
二次的なフィジカルとして、
感覚によって思考や知性と結びつくことにより、
二次的な指先となり、

メスや杖の先端で感じることもできるように、

ゴルフの場合であれば、
熟練したプロゴルファーのゴルフクラブにおける
フェース感覚やシャフトのしなりの感じ方など、
二次的なフィジカルとして感覚が拡張されている
というわけです。

つまり、純粋なメンタルとフィジカル、
あるいは二次的なフィジカルを結びつけるものは、
「感覚」ということ。


感覚が鈍っているとき、
純粋なメンタル部分がうまくフィジカルに伝わらないので、
知性や思考がうまく働きません。

そしてこの状態は、感情や欲求のコントロールが
上手くいかないことにつながります。

・・・

やめなきゃいけないと思っていても、
ついついギャンブルに感情のままお金をつぎこんでしまう。

このままでは上手くならないとわかっていても、
悶々と感情のまま、練習場で無駄球を打ち散らかす。

すでに十分以上に食べているのに、
必要以上に食べてしまう。

・・・こういった状況すべてを考えると、

「感覚」を取り戻すということは、
フィジカルをコントロールする意味においても、
二次的なフィジカルをコントロールする意味においても
非常に重要なことであることがわかります。

そしてその結果として「欲求」や「感情」を、
コントロールすることにつながっていきます。

そうすると、前回の、頭を冷やすとか呼吸を整えるといった、
フィジカル面からのメンタルコントロールは、
フィジカルとしての感覚器官をコントロールしようとする行為
として、つじつまが合うのかもしれません。

・・・

メンタルトレーニングとは何を鍛えることなのか、
理解が深めるため、まだまだ続けます。


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2007年12月16日

感情や欲求のコントロール

越谷ゴルフです。

感情や欲求をコントロールするには、
フィジカル面からのアプローチと
メンタル面からのアプローチがあります。

それらのアプローチにより「感覚」を取り戻し、
結果として感情や欲求をコントロールします。

なぜこのような手順を踏むのかの理由ですが、

たいていの人は、
いきなり感情や欲求をコントロールしようとすること、
つまり「我慢」によって、感情や欲求をコントロール
しようとするのですが、

実は感情や欲求というものは、
直接コントロールするには限界がかなり低く
多くのエネルギーを消費する行為であり、
だから失敗することが多い、

あるいは、感情や欲求のコントロールに
エネルギーを使いすぎて疲れてしまい、
本来の目的がおろそかになってしまうという
結果になりやすいからです。

で、まず結果としての、
感情や欲求のコントロール方法である
フィジカル面からのアプローチですが、

「呼吸を整える」という行為を考察してみると、
呼吸というものは、普段は無意識のうちに行うものですが、
これをあえて意識的に行っています。

つまり、
無意識に行っていることをあえて意識的に行うことにより、
呼吸と同様に、無意識のなかでおきている欲求や感情に
アプローチする方法、

これはフィジカル面からのアプローチだといえます。

・・・感情や欲求が高まって無意識のうちに呼吸が早まっている
そんな状況の人は、まず意識して呼吸を沈めるのは有効です。

そして、プレッシャーに強い人というのは訓練などによって、
感情や欲求が高まれば一般には呼吸が高まるのですが、
意識しなくても、無意識のうちに呼吸を整える行動が、
習慣として身についているものです。


次に、純粋なメンタル面からのアプローチですが、
ここでいう純粋なメンタルとは、知性や思考をさします。

つまり、知性を磨き、思考レベルを上げるということが
その方法であるということも、もう明白でしょう。

例えば、
まだ100ヤードもある、と考える場合と
あと100ヤードしかない、と考える場合では、
その思考が感情面に与える影響というものが
そして結果がかなり違ってくる
ということはお分かりいただけると思います。

・・・メンタルコントロールとは、
実は知性を磨き、思考をかえることである。

そう考えてみると
そう言い切ってもいいのかもしれませんね。

メンタルコントロールとは、まず、
メンタルコントロールについての考え方をかえる必要がある
という一見、意味不明の結論を出しますが、(笑)

これが必ず正しいという証明は出来ませんが、
かなり有効な手段だと思います。
参考になれば幸いです。


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