越谷ゴルフです。
周波数とは、一秒間に、光や電気が
何回波をうつかを数値で表したもの。
対して、
振動数とは、一分間に、ゴルフシャフトが
何回波をうつかを数値で表したもの。
前2回はそのことを説明したのですが、
表す単位の規模は違うけど、同じ現象を
説明しています。
今回は
その波の大きさとエネルギーについての補足です。
まず、光で説明しますね。
光の周波数が増加すると、
赤から橙、黄色、緑、青、藍、紫、と色が変化します。
さらに周波数が増加(波長が短くなる)と、
目に見えない紫外線となり、さらにはX線となります。
反対に赤より波長が短い光は赤外線となります。
では、周波数が大きくなると
エネルギーは大きくなるのか?
というと、実際には、
光が粒子だとすると、周波数の高いものは
かたまりになりにくいので、放出されるエネルギーは
低くなりやすい、ということより、そうではない。
ちょうど、海面が大きくゆっくりとうねっているのと
表面が小さくさざなみ立っているのとの違いと同じです。
波長が長い(周波数が少ない)もののほうが、
波が大きくなりやすく、結果としてエネルギーは大きく
なりやすいというわけで、
赤外線はエネルギーが多く放出されるのでストーブに使え、
紫外線はエネルギーとしては大きくしにくくストーブに使えない。
といったことになります。
音(空気の振動)で言えば、例えばピアノなら
低音ほど弦の振動数(周波数)を下げるため
弦を長くつくり、あまり弦に張力ももたせて調律していません。
一方、高音は、弦の振動数(周波数)を上げるため
弦を短くつくり、弦の遊びを少なく張力を強く調律します。
その場合もパワーがあるのは重低音のほうです。
それは、低音のほうが空気の振動数は少なくても
大きな波をつくることができるからです。
・・・
ここまで周波数で説明しましたので、
今度は振動数(ゴルフシャフト)で説明しますね。
振動数が高い(数値が大きい)ということは、
しなりもどりのタイミングが速いので、硬く感じます。
しかし、ゴルフシャフトの硬さとは、
一定のしなり幅をつくるのに何キログラム必要か
を測定したものなので、振動のスピードではありません。
つまり、しなりの大きさに関わる表記ということ
なのです。
ゴルフシャフトが硬い、ということは、
しなりをつくるのに大きなエネルギーが必要、
という意味なので、振動のスピードとは別物、
というわけです。
・・・
んーーー
違った表現をすると、
クラブヘッドに蓄えられた力学的エネルギーは、
インパクトの瞬間に衝撃エネルギーとしてボールに伝達されます。
スイングにより動的エネルギーが発生し、シャフトがしなりますが、
硬いシャフトほど、同じしなりの大きさなら、
ゴルフクラブに蓄えられる力学的エネルギーは大きくなります。
そして、シャフトの弾性により、しなって保存された力学的エネルギーは、
そのエネルギーが大きいほど、作用反作用の法則から、
しなりから速く戻ろうとするので、大きな衝突エネルギーとなります。
カーボンシャフトの場合だと、
材料であるカーボンシートを巻いて電気炉で焼いて製造され、
陶磁器と同じように、材料の質や配合、焼く温度や時間、冷ます温度、
製造工場の湿度などにより、完成品の特性は全然違ったものができるので、
振動数は高いけどしなり幅の大きいシャフト、
振動数は低いけどしなり幅の小さいシャフト、
などいろいろ商品設計されて、
手応えでいうと、反応が良いとか鈍いとか、しなやかとか
粘るとか弾くとかいろいろなシャフトが出来上がるということ、
そして、ボールを飛ばすのに、直接関係するものは硬さでも振動数でもなく、
それらはエネルギーをつくりだすための要因にすぎず、衝撃エネルギーである、
ということ、
このあたり、非常に誤解が多いので、
振動数と硬さは別物、ということとあわせて確認しておきます。
よく質問を受けるので書いておきます。
(答えてもよく理解いただけないことも多いのですが・・・)
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