About ゴルフ論理学

ブログ「越谷ゴルフリンクスのブログ」のブログテーマ「ゴルフ論理学」に投稿された記事を、過去のものから新しいものへ順番に並べています。

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ゴルフ論理学

2008年02月08日

ゴルフ論理学

越谷ゴルフです。

巷には多くのゴルフ理論が溢れていますが、その理論が、
一体どのように形成され、そういった結果になったのかという、
その根拠とか、理論の構築手法を考えることは、

その理論が本物であるか偽物であるかを見極める目、
これをもつために、有益かと思います。

最近は、衝撃的で目を惹く表現が多い新型ゴルフ理論が次々と
排出されているので、何も知らないで偽者に捉ってしまっては
上達しない、

ということもありますが、

「ゴルフやスイングの本質や原理原則」というものに、
日々ゴルフ道の修練(笑)に励んでいる人が、
自らの中に自分なりのゴルフ理論を構築していったり、

あるいは、「ゴルフとは?」という哲学的命題に悩み苦しんだり
壁にぶつかってもがいている人にとっても、
一条の光となりうるかもしれません。

・・・

まず最初に、その理論が「合理的」か否か、
という部分ですが、

合理的ではないものというのは、
例えば、スイング練習をしている時など、
こうしたらいいのではないかという単なる思い付き、
ひらめきがこれにあたります。

単なるひらめきを、新型ゴルフ理論として発表する輩も多い
のですが、それは理論ではありません。
あくまで一つのアイデアにしかすぎません。

そんな思いつきレベルで稚拙で理論ともいえないゴルフ理論も、
ありえないと思われるかもしれませんが、大半はこの部類で、
実は教え魔と言われるアマチュアには一般的なことです。


合理的な論理方法というのは、少なくとも三段論法をとっています。
最も基本的な三段論法、つまり基本的で合理的といえる論理方法
としては、「演繹法」と「帰納法」があるのですが、

「演繹法」と「帰納法」なんて知っても
ゴルフ上手くならないんじゃないの?

という声も聞こえてきそうですが、(笑)

上達のための思考法としての合理的な思考方法として、
真実を導き出すための思考方法、あるいは、理論の解釈手法として、
一度触れてみるのは意味のあることかと思います。

特に、ゴルフ理論によくある「矛盾」の問題、
メンタルな部分には矛盾も多いのですが、
それをどうやって受け入れるか、

これには論理学的なアプローチが不可欠と
筆者は勝手に思っています。


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2008年02月09日

合理主義の原点

越谷ゴルフです。

ゴルフを合理的に追求したいならば、
合理主義の原点を知ってみていいかもしれません。

合理主義はその起源をさかのぼると、
紀元前300年頃古代ギリシャのアリストテレスの時代
になるのですが、

アリストテレスの偉大な功績は、
「演繹推理」の手法を確立したことにあります。

(なぜ、ここで演繹法を持ち出すのか、の理由ですが、
あなたのゴルフ理論はもしかしたら紀元前の思考方法よりも
遅れている恐れがあるから。再確認していただきたいため。)

演繹推理とは、
普遍的な事実から特殊な事実を導き出す論理法で、

たとえば、
「人は死すべき存在である」という大前提に対して、
「ソクラテスは人間である」という小前提から出発して、
「ゆえに、ソクラテスもまた死すべき存在である」
という特殊な事実を導き出す推理です。

ゴルフに適用するなら、
「ボールは打ち出された方向に飛ぶものである」に対して、
「スイングは構えた方向に行われる」」なら、
「構えた方向にボールは飛んでいく」という結論に至ります。

もし、狙った方向にボールを打ちたい、としたら、
「構えた方向を飛ばしたい方向に合わせなければいけない」
ということなのですが、

思った方向にボールが飛んでいかなくて
アタマが熱くなっている時というものは、
こんな簡単な論理さえもどこかにいってしまい、
ティーグランドで全く右をむいていたりするもの。

・・・

「なぜ、ボールが右に飛んでしまうのか」

こんな哲学的命題(?)にぶつかってしまった人は
演繹法をぜひ思い出していただきたいものです

古代ギリシャ人に笑われないように・・・。


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2008年02月10日

経験的データを基にしたゴルフ理論

越谷ゴルフです。

古代ギリシャ、アリストテレスの演繹推理が
「普遍的事実から特殊事実への推理」でしたが、

アリストテレスは、
「特殊的事実から普遍的事実への推理」、
つまり、帰納推理の重要性も語っていました。

そんなわけで、ゴルフの思考法における帰納推理も、
十分存在することでしょう。

というか、
ゴルフという結果を重視するスポーツにおいては
経験則的な帰納法論理展開のほうが、
演繹的論理展開より多いかもしれません。

例えば、
「タイガーウッズは○○のようにスイングしている」
「宮里藍も○○のようにスイングしている」
「その他世界のトッププレイヤーも○○のようにスイングしている」
といった、個別で特殊な事実、

つまり観測・測定・実験などの経験的データを基にして
「ゴルフスイングとは○○のようにするものである」
という、一般的な法則や原理として導き出す論理方法
は非常に多いわけです。

しかし、この帰納的推理は、その根拠は?という面において、
科学的・合理的思考法であるという認識を得られにくい印象が、
一般的にあるかもしれませんね。

このあたり、ゴルフにおける思考法についても、
演繹推理だけでは解決できず帰納推理を多用され、
あいまいになりやすい部分でもありますが、


このあいまいな部分を解決するために、
アリストテレスの演繹推理、帰納推理という思考法を
さらに展開させている人がいますので、
次回続けていきましょう。


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2008年02月11日

ゴルフ理論の陥りやすい落とし穴

越谷ゴルフです。

ゴルフにおいても、
「絶対的な理論があるのか」を考える人、
追求する人がいることでしょう。

ご安心ください。
ゴルフの絶対理論を追及している人に今回の話は
大いに参考になります。

理論として構築していくには、
帰納的推理より演繹的推理のほうが、根拠が明確な分、
一般に、理論展開していくにはやりやすいです。

実は、論理学の歴史においても、
古代アリストテレスの時代の後、中世ヨーロッパにおける
キリスト教義の解釈や組織化において、
演繹的展開が中心となりました。

特に、「普遍は存在するのか」という命題は
実在論と、唯名論の長きにわたる論争は普遍論争として、

あるいは、「はたして神は存在するのか」といった問い等、

中世ヨーロッパでは、
当時のキリスト教神学とその補助的なスコラ哲学として、
散々と議論されている部分です。

たぶん、
神の存在を経験する人はそんなにいなかった(笑)
ので、どうしてもキリスト教の教義の展開には、演繹的手法を
使わざるを得なかったのでしょう。

その歴史から考えると、あなたの悩み、
「はたしてゴルフの絶対理論は存在するのか」
というものも小さなことで、

演繹的推理におわり、なかなか結論が出ない、
というのも、うなずけることですね。

・・・

ゴルフが上手くなるには丁寧に一球一球打って、
経験的データを積み重ね、帰納的に、
本質を自分のものにしていくとともに、

ただボールを数打てばいいというものではなく、
ゴルフスクールにおけるいわゆる座学、つまり
教科書を開いてお勉強するという演繹的な方法も
とる必要があるのも事実です。

本来、本質を追求するためには、両者のバランスを
しっかりとらないといけないにもかかわらず、
どちらかに偏りがちなものです。

で、まずここでは、新しい理論や知識の吸収には貪欲であるが
あまり練習しない頭デッカチな人、それでいて上手くなりたい人、
理屈っぽくて演繹的な人を対象としたのですが、

(なぜなら、これを読んでいる人には
そんな人しかいないと思ったので。自爆)

中世ヨーロッパの次の時代、つまり近代においては、
論理学において、この演繹論理手法と帰納論理手法が、
高度に融合されていきます。

なので、
あなたのゴルフ理論を高度に融合させるために、
次回もご期待下さい(笑)


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2008年02月12日

近代の論理学に理論構築方法を学ぶ


越谷ゴルフです。


近代になると、演繹法と帰納法の高度な融合が図られます。
この時代の論理学の歴史に見習って、
あなたのゴルフ理論も論法を高度に融合させてみましょう
(意味不明)

近代になると、スコラ哲学を言葉遊びで頭でっかちと批判する
流れが生まれてくるのですが、大きく二つの立場があります。

一つ目は、デカルトやパスカルなど、
合理的で数学的な思考による論理の構築アプローチ。

デカルトの弁証法にによるアプローチは、
メンタルとフィジカルの項目でも使用しておりますので、
参考にしてください。

デカルトやパスカルは、
人間的知識つまり論理的思考の源泉は、理性や悟性である
という立場から、哲学的問題や、メンタル的諸問題にも
数学的アプローチを試み、スコラ哲学を批判した上で、
演繹法をさらに発展させています。

伝統的形式論理学が、単なる形式に終わりやすいので、
そこに数学的形式化による厳密性を取り入れ、
論理からあいまいさを排除していこうという試みです。

・・・ゴルフ理論についても、
単なる形式に終わっている古い理論というのもあるわけで、
古典的名著と言われるレッスン書も、道具の進化などによって、
全てが現代に通用するもではなかったりしますね。

しかし、そこに数学的根拠が残されているものは、
ゴルフ理論でも、比較的長寿ではないでしょうか。


それに対し、

二つ目は、フランシス・ベーコンや、ロック、J・S・ミルで、
人間の知識の源泉は、感覚的経験であると主張。
観察、実験、測定などのような経験主義的や実証主義的な
思考法が科学的思考法で論理法であると主張しました。
これは帰納法の発展型と言えますね。

聖書や古典に記されている普遍的命題や定理から
個別の問題を考察したり説明するには演繹法は向いています。
しかし、未知の事柄や、新しい領域に知識を広げていくには
演繹的アプローチには限界があり、

人間の感覚によって確実に確認できる経験的事実を積み重ねて
原理・原則を発見していかなければいけない、という主張です。

しかしこの帰納法的アプローチは、論理法としてきちんと理解して
使っていくにはいいのですが、経験至上主義というか、
行き過ぎる傾向にあるのも確かです。

そんな行き過ぎの経験至上主義で根拠のないゴルフ理論に
出会ったことはありませんか?

たまたまそうなった事が全てであるかのように、
誇張されて表現されていなければ、そのあたりをわきまえてある
理論であれば、信用してもいいと思います。

・・・

さて、実際のところ、ゴルフという「有機体」を理論化していくには
近代的なアプローチだけでも不十分なので、
もう少し現代的なアプローチ手法を、次回考えていきましょう。


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2008年02月13日

ゴルフへの数学的アプローチ

越谷ゴルフです。

論理を厳密にしていくには数学的アプローチが必須でしたが、
現代においては、論理学が数学的手法を導入して発展していった
というよりは、

数学者が数学だけで解決できない問題について論理学を導入した、
という色合いが濃いように思います。

そして、結果的に論理学と数学が融合されていき、
理論の構築方法にもより高度な数学的手法が用いられることになった
というのが本当のところではないでしょうか。

数学者の立場から考えると、
「なぜ1+1は2であるか」とか、「そもそも数学とはなにか」
という哲学的な基本命題については、
数学的アプローチでは答えがでないから、
数学者が論理学的アプローチを深めていったのでしょう。

ゴルフ理論にも構築の歴史、伝統にも、
同じような部分が多々あるかと思います。

数学的アプローチとは例えば、
「今日は寒い」という表現ではなく、
寒いというあいまいな表現を排除して、
「今日は最高気温が3℃」だった、
という表現をすることですが、

ゴルフ理論も厳密性を深めていくと、
タイミングや角度など、感覚をできるだけ数値化しようという
試みが行われていきます。

・・・

数学的手法により数値化、記号化されることにより、
パソコンに入力して分析できるようになります。

だから、
現代におけるゴルフ理論にも、パソコンによる分析は必須
というわけですね。


これからのゴルフ理論にさらなる展開があるとしたら、
パソコンの進歩に負う部分が大きいと言わざるをえないかも
しれません。

ただ、「有機体」であるゴルフを分析、理論化していくには、
思考能力という部分において、まだまだパソコンは人間レベル
ではないということ、

また、少なくとも、ゴルフは人間がするもので、
パソコンがするものではないということ。

そして、極めて哲学的な問題、例えば、
「ゴルフとは一体なにか」といった命題を論理するには、
やはり、論理学の歴史を大いに参考にしながら
追求していくしかないのかもしれませんね。(笑)

ここに、現在のところ、数学的アプローチの限界があります。


・・・

論理を語るには、
「矛盾」の問題など、をもう少し補足しておく必要があると思います。
まだ続けます。


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2008年02月14日

ゴルフにおける矛盾の問題

越谷ゴルフです。

ゴルフを理論化したり科学するにあたり、
引力や重力、遠心力といった、ガリレイやニュートンの
古典力学が多く使われています。

そして、ゴルフの理論化にあたり、
それらはあまりにも見事な成功を収めている、
といっていいでしょう。

ただ、今回の矛盾といった問題については、
それを絶対と主張し過ぎている部分も
無きにしも非ずといったところでしょうか。

・・・

「ゴルフにおける固定不変の定理、原理原則」
それを追求し、根拠探しに夢中になるあまり、
それはそれで非常に大切なことではあるのですが、

ゴルフを生きているものではなく、死んだものとして
捉える傾向に陥りやすいと思うのです。

・・・そう思う根拠はありませんが(笑)
なんとなくそう感じる理論によく出会う気がします。
でなければ矛盾は存在しない。

人工的につくられた機械であれば、
個々の部品から成り立っており、
部品に分解していくことによってその構造を、
知ることが出来ますが、

その場合、最終的には人工的につくられた機械における
一つ一つの部品は固定不変なので、
論理的に矛盾のない、完璧な理論体系ができあがります。

しかし、ゴルフというものは、
単純に機械部品によって組み立てられたものではなく、
少なくとも死んでいるものではなく、
全体として生きているものであるということ。

・・・

19世紀における論理学において、
国家や、社会や、経済といったものを論理化するにあたり、
同じような失敗に陥っています。

つまり、国家や社会や経済という全体に対して、
それを構成する最小単位は、家族とか個人になるのですが、

家族とか個人というものは機械部品とは違います。
生きているものとしての存在の認識が足らないまま、
「理想の国家とは」といった議論が一人走りしていたので、
世界大戦の時代に突入してと解釈できないこともないですか?

同じように失敗(?)しているゴルフ理論もあると思います。

ゴルフ理論も、国家や社会や経済といった理論同様に、
ゴルフも機械的構造をしているものではなく、
一つの有機体として捉えるべきものであるという認識を、
もっと理論化するにあたり組み入れてもいいと思います。


右腕だけを修正するとスイング全体が崩れるようように、
ゴルフとは、
一つ一つの固定不変な部品や要素の組み合わせではなく、
全体の調和で成り立ち、全体として生成・発展していく有機体
として考えてこそ、正しく把握できるものと言えます。

つまり、有機体というものは、部分品に分解不可能な
側面がありますから、矛盾を内包しているのが当たり前、
ということを言いたかったのですが、

矛盾とか有機的関連にあるものを、どうやって論理付けるか、

この部分について次回続けます。


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2008年02月15日

矛盾を乗り越える思考法

越谷ゴルフです。

前回の最後に、

「ゴルフとは、
一つ一つの固定不変な部品や要素の組み合わせではなく、
全体の調和で成り立ち、全体として生成・発展していく有機体
として考えてこそ、正しく把握できるもの。

そして、有機体というものは、部分品に分解不可能な
側面がありますから、矛盾を内包しているのが当たり前である。」
という結論を出しました。

でもそれって、なんとなく既にわかっている事ですよね。
逆に、それで納得してもらうような頭でっかちでは困ります。

だからどうすればいいのか。
これが今回のテーマです。

・・・

論理学の歴史においても、近代から現代になると、
機械論的で形而上的な思考法の不十分さが言われる
ようになりました。

(形而上とは、脳の中でのみ起こっているカタチのないもの
形而下とは、体のうち脳から下の部分で見聞きするなど感じたり、
実際の行動や、現実に起きている物事)

特に、ダーウインの進化論や、エネルギー転化の法則など、
それまでの思考法では矛盾だらけで説明できない事柄が
現実(形而下)のものとして存在が認められるようになってきて、
思考法を転換していく必要がでてきています。

矛盾を乗り越える思考法は、
なにもゴルフだけで求められているわけではない、
ということですね。(笑)

・・・

その思考法では、
論理的思考法に基づくと、論理に矛盾はありえない、
矛盾があるということは論理的ではない、という前提から、

あえて、当たり前の事を矛盾を抱えているという表現する
ことも、できるわけです。例えば、

「ボールは高いところから低いところに転がっていく」
のはニュートンの万有引力の法則にしたがっているから。

これは当たり前の事なのですが、

なぜ転がるか、という理由を、
「ボールが矛盾を内包しているから」と、考えてみます。

斜面という不安定な位置にあるボールは、
高い位置エネルギーを持ちながら
それを支えるには不安定な場所に存在するという矛盾、
この矛盾を内包しているので、その解消のために、
位置エネルギーを運動エネルギーに変換して
結果として転がっていく。

というようになるのですが、いかがでしょうか?

・・・

論理するという世界において、
矛盾をいかに回避して安住の地を求めるのではなく

逆に危険なほどに矛盾を求めていくという雰囲気さえある、
この思考法(笑)

・・・生きているという実感を求めるために、
あえて危険な戦場に身を投じる外国人特殊部隊。
彼らはなにも高いお金で雇われるから
危険な場所にいやいや行くのではありませんね。

(わざわざお金払ってまで怖い思いをしたいという矛盾で、
ジェットコースターという例のほうが良かったですか?)

この矛盾だらけの論理は、日常ではなく非日常の世界では
当たり前なのですが、これらの矛盾を乗り越える思考法、

その論理手法の例だけで長くなってしまったので、
次回また続けます。


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2008年02月16日

矛盾を乗り越える思考法(続き)

越谷ゴルフです。

矛盾という相容れない二つの事柄を内包する有機体を
全体として論理する手法、というか、
この矛盾が、運動・変化・発展の原動力であるという考え方

その思考法とは、ベースとしては弁証法なのですが、
近代におけるデカルトやパスカルの弁証法を前に述べましたが、
彼らはそれを停止しているものにおいて古代ギリシャの古典的
論理学を数学的にアプローチして論理体系化したもの
だったのですが、

ヘーゲルがさらにその弁証法を、さらに、
①「運動」・「変化」・「発展」の原動力として、
②「連関」の論理として、
③「対立」物の統一論理として、
④対立がさらに強まった形態である「矛盾」の論理として、
⑤変化の形態である「質的変化」「量的変化」の論理として、
⑥発展の一形態である「否定の否定」の論理として、
⑦「本質」と「現象」の合一手法として、
⑧「現実性」と「可能性」の転化などの論理手法として、
⑨「普遍」「特殊」「個別」の関係説明として、
⑩「絶対的真理」と「相対的真理」の関係論理として、
・・・
など数多くの場面において考察し、体系化しました。

そしてヘーゲルの弁証法で注意しなければいけないのは、
古典的形式論理法を排除するのではなく、内包しているということ。

形式論理法では説明つかない場面、
特に日常ではなく非日常の場面において適用される、
より高度な次元の論理手法として弁証法論理を構築しています。

・・・

難しかったですかね。m(。。)m

弁証法とは、
相反する事象である「正」と「反」とそしてその「合」という三要素
が基本的な考え方で、

円柱に光をあてて影を見た場合、正面からは長方形、つまり「正」
次に上方からの影は円で全く別の形なので「反」
しかし、それらの違う影を作り出しているのは同じ円柱で「合」
というわけですが、

○例えばゴルフで言えば、メンタルとフィジカルは、
一見、「正」と「反」の関係にあるように見えますが、
実はゴルフという一つのものを違う方向から光を当てて、
形が違うから別のものだと言っているにすぎないという考え方。


○あるいは、ゴルフの上達における、
座学として教科書をひらいてするお勉強を「正」
実際に練習場でボールを打つのが「反」
そして実際にコースに出ての力だめしが「合」とすると、

ゴルフの上達はこの「正」「反」「合」という循環を、
ぐるぐる廻るようなもので、同じところをぐるぐる回るということで、
上達していないように思えても、実はらせん階段を一周すれば、
一段高い場所に登っているのに似たところがあるということ。

○練習では上手くいくことでも本番では上手くいかないのは、
練習という「日常」の精神状態では形式論理法で説明できるものも、
コースという「非日常」の精神状態世界では形式論理法では
上手く説明しきれない事が多発する、ということ。

・・・

いくつでも例は挙がりますが、ヘーゲルの弁証法論理では、
一般アマチュアゴルファーには矛盾や疑問と思えていた事柄が、
トッププレイヤーでは当たり前の事、つまり乗り越えてきたものとして
次々と論理付けられていくように思います。

それにしても、再確認しておきたいのは、前回、
ボールが転がる理由はボールに矛盾が内包されているから
という論理を挙げましたが、
本当のところは、ボールに矛盾なんかありませんよね(笑)

矛盾とは、実際に存在するものではなく、
そう考える人のアタマの中に存在するものであるということ。

それを克服していく過程、つまり自分の考えている事と
実際に起こっている事のギャップという名の矛盾の克服、

あるいは、コースという非日常世界で、
自分の考えどおりにプレーできない現実をどう受け入れ、解釈し、
乗り越えていくかということですが、

少なくともいえることは、
矛盾を感じることは決して悪いことではない、ということですね。
矛盾は、上達のエネルギー源でもある、ということです。

・・・実際に存在するものではないけど、
ゴルフの上達やゴルフプレーに関わる重要なこと
つまり、

なぜ、矛盾を感じるのか(笑)

など、まだまだテーマは尽きません。


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