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2008年05月

2008年05月02日

ゴルフにおける幸福三説

越谷ゴルフです。

さて、幸田露伴の「努力論」から
ゴルフ幸福論を考察し続けていますが、

幸田露伴によると、幸福には三説ある、といいます。

それは、
惜福、分福、植福、の三つ。

まず、惜福ですが、
「幸運に恵まれた時に調子に乗りすぎるな」ということ。
うれしがるのを控えめにして福を取りつくさないのが「惜福」

これをわかりやすくいうと、
ゴルフでたまたまナイスショットしたからといって
調子に乗りすぎるな、謙虚でいろ、ということですね。(笑)

欲張りすぎてスコアを落とすのは、
幸田露伴に言わせると、惜福が足りない
というわけです。

幸田露伴曰く、

福分の大なること平清盛のようなのはめったにいないが、
ただ、彼は惜福の工夫に欠けたため病中に憤死し、
一族滅んで、よい最後を得られなかった。
木曽義仲も、源義経も惜福せぬため終りを全うできなかった

ということ。

ゴルフも、人より多少上手いとしても、
あまり威張り過ぎないほうがよさそうですね。

・・・

次に、分福。

分福とは、自分が得た福を他人にも分け与えること。

つまり、ホールインワンしたら、周りにきちんとお祝いを配ること、
とまでは言い切りませんが(笑)、

例えばお酒を飲むとしたら、普通は、
一人で飲むよりも仲間と盛り上がるほうが楽しいと思います。

これについても幸田露伴曰く、

平清盛は惜福の人ではなかったが、
分福において大度であったので、一族の繁栄を得た。
家康は、惜福の工夫では秀吉に勝っていたが、
分福の工夫では、秀吉のほうがはるかに勝っていた。

ということで、ゴルフは一人でプレーするものですが、
同伴する仲間やキャディー、プロであればギャラリーもいますが、
みんなで楽しく盛り上がることも楽しく、幸福のカタチと言えます。

・・・

そして最後は、植福。

幸福とはあくまでも一個人の心に関わることですが、

幸田露伴によると、最終的な、理想の幸福とは、
自分の幸福は関わる人達全てにも幸福を
もたらすものでなければならない。

ということ。

これは、ある意味、ゴルフ社会全体の発展のために、
一人のゴルファーとして、あるいはゴルフ業界関係者が、
何をどうするべきか

を、問題提起しているように思います。

確かに、どんなに自分がゴルフが上手くなったとしても、
もし、ゴルフというものが世の中に認められず消滅してしまった
としたら、何にもなりませんからね。

現在、自分がゴルフを楽しめるのも実は、
今までゴルフに関わってきた諸先輩方々のおかげでもある
ということを忘れないようにしたいものです。

そして、次の世代のためには自分たちに何ができるか

そういうことも考えなければいけない
と思います。

植福の大切さを露伴は、
一株の林檎の樹を植える行為に託して
「努力論」の中で、教えてくれている

というわけです。


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我流

越谷ゴルフです。

さて、幸田露伴の「努力論」に話を戻します。
露伴のいう、幸福における「他人とのかかわり」は、
まず、「良き師に付くことの重要性」から始まります。

何か新しい習い事などを始めるのに、自分ひとりでは、

「どうやったらいいかわからない」
「見よう見まねでやってはみるが、どうも上手くいかない」

ということは、当り前のようにあることで、
ゴルフなんかまさにその通りだと思います。

もし、他人のゴルフスイングを見ただけで
自分も同じようにできるものならば、
こんなに簡単なものはないですね。

碁や将棋で上達を目指す場合でも、ゴルフと同様に、
ただ我流で打っていては、決して上達せず、

定石を学んだり、あるいは、
自分が経験したことの無いような状況でも対応できるように
基本というものを学びます。

そして、さらに重要なのは、
良き師に付くことだけでなく、
良き師に出会えてからどのように付くか、
ということ。

良き師に付いたなら、次にもっと大切なことは、
己を捨て、師を信じて己を没頭しなければならない
と、露伴は「努力論」のなかで説いています。

この部分、よく注意してください。

自分のゴルフが上達するという幸福を得るためには、
まず自分のゴルフを捨てよ、ということと、

そして、自分を捨てるためには良き師、つまり他人が必要
という2つ。

「良き師匠に付くこと。そして己を捨てること。」
これが、ゴルフにおいて幸福を得るための、
他人との関わりの第一点目ということです。

・・・

それにしても、自分を捨てるということは
なかなかできることではありません。

何年ゴルフをやっても奇妙な癖というものはあるもので、
それを認識すらしないで、自分のやりたいように、
あるいはやり易いようにゴルフを続けていくとしたら、
その人のゴルフにおける限界はかなり低いことになります。

ただやはり、言うのは簡単ですが難しい話かもしれません。

自分を捨てればいいのだから簡単・・・
という人もいるかもしれませんがね(笑)

・・・さて、

自分の限界、(これを超える幸福は今までに書きました)
つまり今までの自分よりレベルの高いゴルフをする、
という幸福を得たいなら、やはり良き師、
つまり他人の力を借りましょう、

ということなのですが、
借りたものは返さなければいけません(意味不明)
というか、

決して自分のゴルフは、自分独りで上手くなったものではない
という戒めの意味合いもこめて、

もし、ゴルフが上手くなったらどうするか
この部分を続けます。


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2008年05月05日

ゴルフにおける気の持ちよう

越谷ゴルフです。

幸田露伴が一番力説しているのは、やはり、
「幸福とは気の持ちよう」ということなのですが、
この「気」についての記述が非常にユニークだと思います。

「努力論」の中で述べるには、

「風鑑人相の事を説いた書で「気」を説かぬものはなく、
その術(風鑑人相の術)を学ぶもので、骨肉の形象を論ずるのみで
気を察することが出来ぬならいまだ至らざるものである
(つまり、いまだ未熟な者である)」

とあり、死気、病気、憂気、驕気、憤気、争気・・・と例を挙げ、

色についても、黒気、蒼気、紫気、紅気、と気を挙げ、
色を視て、気を感ずる事の重要さを述べています。

また、医家ほど「気」という言葉を用いたものはない、
とも言い、特におもしろいのは、

精気、やる気、あるいは、気が張るなど、
そもそも神経細胞というものは気といったカタチのないもので
構成されているようである、といった具合である。

ゴルフ幸福論を考察するにあたって、
やはり、この露伴の「気」についての考え方は非常に意味深い
ことだと思えるのですが、いかがでしょうか?

ゴルフもやはり、
スイングのカタチというか、形象ばかり追ってみたところで
その真髄はわからないものだと思います。

やればいい、というものではない。

憂気や、やる気といった、
現在の自分はどんな「気」かということを考えてみることは
目の前のプレーが上手くいくいかないだけにとどまらず、

自分のゴルフは幸福かどうか

を省みるに、十分な内容を備えていると思います。

・・・

また、「気」について露伴が考察を深めていくに、

「静光動光」
「進潮退潮」

といった項目からすすめているのですが、

「気」というものは「光」でもあるし「潮」でもあり、
いずれをとっても「幸福」を考えていくにあたって
一度は考えさせられるもの、であることは
これもまた、間違いはなさそうですね。


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2008年05月10日

ラッセルによる合理的なゴルフ幸福論

越谷ゴルフです。

有名な幸福論に、イギリスのラッセルによる「幸福論」があります。

イギリスは、
紳士の国であり、ゴルフ発祥の地であり、合理主義発祥の地
でもあります。

なのでラッセルの「幸福論」は、
何がゴルフにおける幸福か、を考察するのに
非常に参考にしやすい内容かもしれません。

「幸福論」というと、
なにかと文学的であったり、哲学的であったり、宗教的とか、
ありがちなのですが、

もしゴルフ幸福論に法則性を見出したい、と思うならやはり、
合理的でなければいけないと思います。

・・・

ラッセルの幸福論では、

第一部「不幸の原因」
第二部「幸福をもたらすもの」

の二部構成になっています。
項目だけでも随分整理されていますね。

で、まず第一部「不幸の原因」の項目ですが、

①何が人々を不幸にするのか
たいていの不幸は事実ではなく、解釈の問題であるという提起
~ゴルフでも、ある状況を人によってはチャンスと見たり絶望を感じますね。

②バイロン風の不幸
不幸を逃れるにはいたずらに現在を嘆き、過去を懐かしむことではなく
もっと積極的に現状を受け入れるべきである
~ゴルフでも、今できる事を考えるのは重要なことです。

③競争
競争に勝つことを強調しすぎてはいけない。
~プロゴルファーは違うでしょうが、一般的なアマチュアゴルファーは、
バランスのとれたゴルフと、健全性は大切です。

④退屈と興奮
現代人は退屈をおそれ、興奮を追及しすぎている。
~フェアウエイを歩いている時間ってある意味退屈ですが
その穏やかさはゴルフで一番幸せな時間かもしれませんね。

⑤疲れ
特に、神経の疲れ。よりよい人生観を持ち精神を訓練することにより
ささいな心配事から心を開放する必要がある。
~ゴルフでも勝手に緊張して自滅するのはよくあります。

⑥ねたみ
心配事に次いで、ねたみも不幸の原因である。
~ゴルフでも、人との比較はほどほどに・・・。

⑦罪の意識
~日本人にはあまり関係ないかな(苦笑)

⑧被害妄想
自分の実力を過大評価しすぎないこと
~ゴルフは自己責任のスポーツです。

⑨世評にたいする怯え
この種の恐れが強い場合は精神的に開放されておらず不自由である。
~誰のためにゴルフをやってるんでしょうね。
自分のためですよね。


次に、第二部「幸福をもたらすもの」

⑩幸福はそれでも可能か
~ゴルフに幸福があると信じなければ幸福はありません。
疑っている人はたぶんこれを読んでいないと思います。

⑪熱意
幸福な人を特徴づけるものは熱意である
~熱意なくしてゴルフは上達しません。

⑫愛情
熱意の欠如の主な原因の一つは、
自分は愛されていないという感情である。
~自分はゴルフの神様に愛されていないのではないか
という疑いを捨てましょう。

⑬家族
~これは、強いてゴルフでいうなら恵まれた同伴者、
ということでしょうか。

⑭仕事
建設的な仕事から得られる満足は
人生における最大の満足の一つである
~ゴルフでも、目標達成や目的成就は最大の喜びです。

⑮私心のない興味
不幸な時に耐えるには、幸福な時に幅広い興味を養っておく
ことが大切である。
~ゴルフでも思いつめることなく、ココロに余裕が欲しいものです。

⑯努力とあきらめ
努力とあきらめにもバランスが大切ということ。
~ゴルフでも人事を尽くして天命を待つ

⑰幸福な人
まとめ。幸福な人とは、自分の人格が内部でも分裂していないし、
世間とも対立していない人である。
~つまり、オトナってことですね。

・・・

ゴルフにおいての注釈もつけてみましたが、
その必要なかったかもしれません。

極めて合理的な、参考になる幸福論だと思います。


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2008年05月16日

ショーペンハウアーによるユーモア的ゴルフ幸福論

越谷ゴルフです。

前回のラッセルは、幸福論について、
合理的な法則性があることを述べました。

逆に、その前の幸田露伴は幸福論について、
どうしたら人は必ず幸せになれるかという式の幸福論は不可能
と述べ、幸福論と言わず、努力論という言葉を使いました。

そして今回のショーペンハウアーは、
幸福は人生の一大迷妄であり、蜃気楼であり、
なかなか悟れるものではない、とし、

その悟れない人間を悟れないままに、夢を追わせつつ、
救済しよう、という風刺的でユーモアたっぷりの幸福論を
展開します。

もしかすると、努力すら空しくなるかもしれません。
で、ショーペンハウアーの幸福論によると、ゴルフの場合、

なかなか上手くならないゴルファーを、
それでも信じて練習すればきっと上手くなりますよと励まし、
結果上手くなればいいのですがやっぱり上手くならなかった人に、
上手くならなかったけれどゴルフをやっていて良かったですね
と、声をかけるゴルフインストラクターのような悲哀を感じるわけです。

つまり、
ゴルフを練習して上達するに越したことはない。
でも、上達しなければその練習は、費やしたお金や時間が
全てが無駄であった、というとそういうわけではなく・・・と続く、

一般的なアマチュアゴルファーが行き着くことが非常に多い、
極めて現実的なゴルフ幸福論の根底の考え方とも言えるものです。

・・・

寂しいですね。切ないですね。でも笑えます。

目を背けたい部分に目を向けているだけに、
本当は笑えないはずなのですが、
そこを悟った人には、もう一段高い意識から、
優しくニッコリと笑えるというわけです。

・・・もう少し詳しく説明すると、
特に、ショーペンハウアーの場合は、論点として、
幸福と享楽を厳密に区別しています。

さてそうすると、
あなたはあなたのゴルフに、あるいはゴルフの練習に、
享楽を求めていますか?それとも幸福を求めているのですか?

という質問からはじまるのですが、いかがでしょうか。


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